インド中の行政で、なんとかバイカーにヘルメットを着用させようと、様々な苦肉の策を繰り出していることに日々の報道で接することができて、微笑ましいが、文字通り「死活問題」なので仕方がない。
チェンナイのヘルメット着用義務違反のライダーには、罰金より重い、意外な刑 - ASKSiddhi
お隣のアーンドラ・プラデーシュ州では、ヘルメットを着用していない自動二輪車のライダーには、ガソリンを販売しないという州法を定めた。
「The Times of India」電子版が伝えた。
'No helmet, no petrol’ rule comes into force in Andhra Pradesh - The Times of India
※いびつで巨大なアーンドラ・プラデーシュ州。
記事によれば、全国や州の交通部門で実施された調査で、ヘルメットを着用しなかったことによる死亡事故は毎日発生しており、2016年だけで100件中30件近くにものぼるというデータが出ているという。
ヘルメット着用不履行による交通事故死亡者数はウッタル・プラデーシュ州が最も多く、続いてタミル・ナードゥ州、マハーラーシュトラ州の順になっている。
そこでアーンドラ・プラデーシュ州は州首相の指揮下で、ヘルメットを着用していない自動二輪車のライダーに、ガソリンを 販売してはならないという法律を施行することになった。
BBC電子版によると、2015年にインドで発生した交通事故による死亡者数は14万6,133人に達し、うち50万人以上は15歳から34歳の若年層が占めている。
India road crashes kill 146,133 people in 2015 - BBC