ムンバイ国際空港を午前3時ちょっと前に離陸したルフトハンザ航空0757便は、夜を追いかけるように時間を4.5時間さかのぼり、現地時刻7時15分にフランクフルト国際空港に到着した。
機内の乗客はインド人が多く、おそらくフランクフルト乗り換えで米国方面やロンドンに向かう人もかなりいるものと推測される。
毎度のことながら、着陸したら間髪入れずに荷物棚をいじろうとするので、フライトアテンダントさんから「Sit down, please!!」と叱られていた。
フランクフルトまでのフライトは8時間、途中気づいたらブカレスト上空を通過していて、蛇行する大河ドナウを少しずつ明けゆく紺色の空の下で確認できた。
フランクフルト空港はソーセージの香りがした。
またEU入域の最初の空港のため、ここで入域審査を受ける。
比較的若いドイツ人の入国審査官にパスポートを渡すと「こんにちは」、訪問の目的など簡単な質問が終わってスタンプを押してくれて、パスポートを返しながら「さよなら」と、なかば投げやりな感じで言われて、ちょっとウケた。
上空から見たフランクフルトの街は、地平線まで鬱蒼と広がる森が印象的で、フランクフルト国際空港はまるで森の中にあるようだった。
その森の濃い緑も、すでにところどころ紅葉が始まっており、ハッチが開いて機外へ出ると、ひんやりとした風が身体を包んだ。
また、リスボン行きの便は桁違いに広い滑走路を出発便までバスで運ばれたが、タラップを上がる順番を待つ間、誰もが白い息を吐いていて、冬はもうすぐそこに訪れているようだ。
フランクフルトからリスボンまでは2時間45分、時差マイナス1時間で現地時刻の11時35分に到着した。
インドからの時差は5.5時間もあり、11月4日を1.5倍ぐらい多く過ごしている気分だ。
ちなみに、この記事を書いている現在のポルトガル時間は、まだ20時20分だが、インド時間はもう深夜2時。
シッダールタはとっくにいびきをかいて寝ている。
空港に着いたらまず、現地SIMの調達だ。
このようなシステム、インドにはないのがとても残念。
またATMから新生銀行のキャッシュカードでユーロを引き出しておいた。
そして空港からホテルへは、TripAdvisorで旅人のクチコミにあった、「タクシーは到着ロビーからでなく出発ロビーからつかまえた方が早い」という意見に従った。
乗車したのは「Coop Taxi」という会社のタクシーで、運転してくれたのはカルロスさん。
英語で一生懸命に町の案内をしてくれ、しかもペンサォンには10ユーロちょっとで到着できた。
アホなのでノートパソコンの充電ケーブルを忘れてしまい、調達も兼ねて一休みもそこそこにロシオ広場近くのアルマゼンス・ド・シアードというショッピング街にあるアップルショップに行ったり、店をいろいろのぞいたり、広場に面した老舗カフェ「パステリア・スイッサ」で念願のバカリャウ料理と緑ワインを飲んだりして過ごしたが、長旅の疲れが出てきたために、早めに部屋に引き上げた。
気になる気候だが、暑くもなく寒くもなく、いまの日本と同じぐらいの気候ではないか。
コートを着ている人と半袖の人が入り混じって行き交っている。
ホテルは、まさに下町のど真ん中という最高のロケーションにあり、今日はさすがにもう寝るが明日からの夜遊びが楽しみだ。
機材はボーイング747-8、2階建てジャンボ機だった。
機内からすでにドイツビール。
フランクフルト国際空港搭乗ゲート付近にて。
ちなみに免税店はあまり目ぼしいものがなくて残念。
午前8時をまわってもまだ薄暗い。
冬がひたひたと迫っている。
ところでルフトハンザ航空は男性客室乗務員の割合が多い。
ムンバイ・フランクフルト便にひとりすごいイケメンのインド人乗務員がいた。
イケメン推しなのかな。
本でしか読んだことのない地名の上空を通っていると考えるだけで、
未知の世界への想像がふくらみワクワクする。
機内食はまあまあ。
これはムンバイ・フランクフルト便の内容。
ごちそうさまでした。
こちらは上空から見たフランクフルトの街並み。
リスボン国際空港の税関を出たらこの通り。
一瞬インドに帰って来たのかと錯覚した。
税関を出たら右方向のボーダフォンショップで現地SIMを調達しましょう。
店員さんもとても親切に説明してくれて、
10日間3GB20ユーロのカードを購入。
リスボン国際空港は割と小さい。
国内線の空港っぽい。
新生銀行のキャッシュカードでユーロを直接引き出したほうが、
両替するよりずっとトクなんじゃないだろうか。
この日、100ユーロを引き出したが、
日本円で11900円ぐらいだった。
「Web Summit」の広告も出ている。
タクシーの車窓から。
雨も上がって一安心。
道中、一生懸命に案内してくださった、
タクシー運転手のカルロスさん。
ペンサォンの部屋から。
ここからは、どこを切り取っても絵になる、
リスボンの下町(アヴェニーダ、ロシオ広場)の写真をお楽しみください。
パーキングメーターもおされ。
坂がやたら多い街。
ケーブルカー「グロリア線」は宿のすぐそばに。
ロシオ広場。
スーパーボック・ビール。
念願のバカリャウ料理「バカリャウ・アサード(塩焼き)」。
美味。
このように、どこを切り取っても、「わたし写真の天才!?」と錯覚するような、
すてきな街並みが続いている。
近年、街並み保存のため、古い建物の外観のみ残して、
内部は新しく建て替える工事があちらこちらで実施されているそう。
タクシーのカルロスさんがおっしゃっていた。
これらの写真を撮った場所付近の地図。