激塩辛味のフレンチトースト、ブレッド・パコダへの失望と希望

 

Posted on 14 Sep 2016 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

甘いフレンチトーストに甘いシロップをかけて食べるより、ちょっぴりヘルシーかもしれません。



*The image from a copyright-free space

わたしはフレンチトーストに目がない。

ところがインドでは、パンを卵液に浸して焼いた、一見するとフレンチトーストに見える料理は、ほとんどのケースで「ブレッド・パコダ」と呼ばれるもので、思いきり塩辛い。

また大衆食堂で注文すると出てくるブレッド・パコダは、たいていパンの間に潰してマサラで味付けた辛いジャガイモを挟み、ベジタリアンに配慮して卵液でなくベッサン(チャナ豆の粉)を水で溶いたものを衣として用いた、名前通りの「パンの天ぷら(ただしパコダの場合は衣にかなり濃いめの味をつける)」なのである。
一方、わが家のバージョンは、あくまで卵液で衣を作り、フライパンにバターを敷いて焼く、まるっきりフレンチトーストのスタイルである。

ある朝、いつものようにシッダールタさんが朝食の用意をしてくれていた。
作っていたのは「ブレッド・パコダ」。
卵液にはレッドチリと塩がふんだんに加えてある。
ただし、通常は入るコリアンダー・リーフ(いわゆるパクチー)は切らしていたようだ。

それはかえって好都合!
わたしは、できあがった熱々のおいしそうなブレッド・パコダに、ダーブール(Dhabur)のハチミツをたっぷりとかけて、「塩スイーツ風味」のフレンチトーストを堪能したのであった。
ちょっと塩の主張が強すぎたけれど、レッドチリの辛さがハチミツの甘さに変化球を加え(お菓子にシナモンやジンジャーなどを加えて味に幅を出すようなイメージ)、けっこういけるものだ。

勇気のあるみなさま、そして「塩スイーツ」好きのみなさま、騙されたと思って、ぜひ試してみて欲しい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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