電気や水もない村から無線LANや空調付き学校を備える村へ:グジャラート州

 

Posted on 20 Nov 2014 10:52 in インドの政治 by Yoko Deshmukh

農村でも「やればできる」ということを体現しているモデルです。



グジャラート州の州都アーメダーバードから100キロと離れていないプンサリ(Punsari)村は、絵に描いたような開発サクセス・ストーリーが注目を集めている。
NDTVが報じた。

かつて電気も通っていなかったこの村は、わずか8年で有線監視カメラから浄水プラント、空調付きの学校、公衆無線LAN、生体認証など、様々な先端設備を備えるまでになった。

この「改革」を推進したのは、31歳の若き村長(サルパンチ:sarpanch)、ヒマンシュ・パテル(Himanshu Patel)氏。
パテル氏が村議会選挙に当選した若干23歳の当時、2006年のプンサリ村には、電力や水道すら通っておらず、道路の整備も立ち遅れており、しかも議会予算は赤字だった。

それから8年、パテル氏は県の計画委員会、後進地域支給資金、財務委員会など複数の政府スキームに働きかけて資金を集めると、開発に着手していった。
しかし総工費としてかかった費用は、この8年で、わずか1億6000万ルピーに留まった。

現在、パテル氏は州政府から520万ルピーの予算を得て、プラスチック廃棄物を利用した発電や、電気を動力とするリクシャーの生産に着手している。
また教育の重要性を認識するパテル氏は、予算の多くを村内の学校に充当、教室に空調やコンピューター、プロジェクターなどを備え、2006年には300名だった学生数は、現在2倍以上に増えている。
 
近年では「プンサリ村モデル」と呼ばれ、中央政府の都市開発担当者が訪問して研究するようになった。

*Photo from NDTV






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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