グルガオンを拠点に、インドビジネスのコンサルタント会社を起業されている中島敬二さんが執筆するコラムが、日経ビジネスで連載されている。

めげない商社マン、インド70歳起業記 - 日経ビジネスオンライン

これまでインドで一旗揚げようと乗り込んで来られた日本人をたびたび見てきたけど、開業まで漕ぎ着け、さらに安定した経営まで持っていけた人は、本当に一握りだった。
インド人であるシッダールタさんですらビジネスで苦戦していることもあり、この市場の厳しさを肌で感じる日々だから、志を遂げられず断念して帰っていく人がいても、無理はないなと思いながら背中を見送った。
だからこそ中島さんの飽くなき挑戦には、ただただ畏れ入るばかりだ。

月並みだが、中島さんがインドで成功している鍵は、あきらめないこと、そしてコツコツとやっていくことに尽きるようだ。

中島さんの場合、インドを、インド人を、決してあきらめなかった。
うまく行かないことがあっても、インドやインド人のせいにして、悪態をついて終わり、ではなかった。
もちろん絶体絶命のピンチも幾たびか訪れたようだが、その都度、誠実に解決策を考え、練り、失敗を恐れず実行に移し、試行錯誤を重ねながら乗り越えてこられた方のようだ。
だからこそ長年のインドとの関わりを通じて信頼できる友人や人脈に恵まれ、ここぞというときには助けを借りることができているのだ。

ぜひコラムを一読してみて欲しい。
中島さんのすさまじい気迫に満ちた体験談は、仕事で行き詰まっている一般の人が読んで、我がことと照らし合わせて感情移入できるようなレベルではないかもしれないが、この混沌としたインドという国ですら、誠実に、地に足をつけ、コツコツと続けていくことだけが、望む道を切り開く方法なのだということを確認できると思う。

わたしは中島さんの著書「インドビジネス40年戦記」もKindle版を購入し、これから読んでみる。