映画脚本家のアンボリッシュ・ロイチョーダリー(Amborish Roychoudhary)氏が、高価なマックブックエアー(MacBook Air)や電子書籍リーダーなどが入ったリュックサックをムンバイのターミナル駅、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス(CST)駅行きの列車内で紛失、その後、奇跡的な出会いをしていたというストーリーを、「The Better India」が報じていた。
This Catering Service Employee Returned a Laptop Lost on a Train and Declined the Reward Too
荷物をなくしたことに気づいたロイチョーダリーさんは直ちにCSTの鉄道警察に通報、さらに次のようにソーシャルメディアでも助けを求める投稿をした。
警察の捜索もむなしく行方が分からなくなり、途方にくれていたその時、ひとりの男性がロイチョーダリーさんの探し求めていたリュックサックを持って現れた。
列車内で食事を提供するケータリングサービス会社の社員というヴィレーシュ・ナルシン・ケレ(Viresh Narsingh Kele)さんは、車内清掃作業中にロイチョーダリーさんのリュックサックを発見した。
ロイチョーダリーさんのソーシャルメディア投稿によれば、ケレさんは空の車内でリュックサックを発見、当然のように無傷で持ち主に返し、さらに申し出た謝礼も辞退したという。
「鉄道職員ですらない彼は、持ち去ろうとすれば簡単にできたはずだ。誠実な心に胸を打たれた」ロイチョーダリーさん。
そこでロイチョーダリーさんはスレシュ・プラブー(Suresh Prabhu)鉄道大臣宛てに公開書簡を送り、ケレさんに十分な報奨を授与するよう依頼している。
このような話は、貧富の差が非常に大きいインドのような国では、日本での感覚以上に大きく受け止めるべきことだ。
しかしわたし自身が、まさにケレさんのようなすばらしい方にインドで出会い、助けてもらった経験があるので、インドの奇跡を信じてもいる。
参考リンク
パスポートをなくした話