インドの若者が一番勤勉?各国ミレニアル世代の週平均就業時間

 

Posted on 05 Jun 2016 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

異議大ありです。ただ職場に長くとどまっているだけの人や、深刻化する交通渋滞に巻き込まれて長時間化する通勤時間も含めている人もけっこういると思います。



インド人の若者は、どの国の若者よりもハードワーキング?
そんなデータを、NDTVが紹介していた。

ミレニアルと呼ばれる若年世代(一般に1980年代から2000年代初頭に生まれた世代)が1日のうちに仕事で費やす時間を各国別にまとめたデータによれば、インドの若者は平均して週52時間働いており、比較対照した国々のなかで最長だったことを、グローバル人材コンサルティング会社「マンパワーグループ(ManpowerGroup)」が調査によって明らかにした。

調査対象国は、アルゼンチン、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ギリシャ、インド、イタリア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ノルウェー、パラグアイ、シンガポール、セルビア、スペイン、スイス、イギリス、アメリカ、そして我らが日本の25カ国。
ミレニアル1万9,000人に聞き取りをしたとしている。

比較では、中国のミレニアル世代の平均就業時間は週48時間、アメリカ45時間、カナダ42時間、ドイツ43時間、イギリス41時間、勤勉との「ほまれ」高い日本については平均で週46時間となった。

最も短かったのはオーストラリアで週41時間だった。
こうしてみればインドのミレニアル世代の週平均52時間という就業時間は突出している。

ただわたしには若干の異議がある。
インドのIT会社に勤めていたころ、熱心にモニターを見ていると思ったら職場で堂々とデイトレードしていたり、マラーティー新聞を熟読していたり、くだらないジョークを拡散していたり、またチャーイタイムに1時間はザラに席を外していたりしていた社員たちを知っている。
現在はコンプライアンスなど若干厳しくなっているのかもしれないが、状況が劇的に改善しているとは到底信じられない。
時に空調の効いたピカピカな職場は、もしかすると自宅よりも快適だったりするかも。
「長時間就業」が「長時間非効率職場滞留」と同義になってはいないかな。

調査では、全世界のミレニアルは65歳を超えても仕事を続けたいと思っている人が多く、生涯学習によるスキルアップの機会をはじめ、自己投資の必要性を理解しているという。
適当に腰掛けてた君たち、今ごろ何してるのかな。

本日の参考記事: 
Young Indians Clock More Work Hours Than Global Peers: Survey






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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