ベストを尽くすことの意味

 

Posted on 27 May 2016 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

どんなに一生懸命に仕事に取り組んでいても、成果が悪ければ価値はない。特にフリーランスは、評価してくれる上司などがいるわけではないので、大げさに言うと生死のいずれかだと思っています。



あなたにとって、仕事とは何だろうか。

わたしは翻訳の仕事が大好きで、天職をいただいたと信じて毎日充実した気持ちで取り組んでいる。
亡き父の遺影に向かって毎朝、「いつもありがとう」と言うことを忘れない。

ところが仕事が常にあり、ありがたいこととはいえ、ほとんど休みのない状態で仕事ばかりしている。
何をしていても、ずっと仕事のことが頭から離れず、精神的な余裕がなくなっている気がする。

金曜日は、かさこ塾の日だったので、この日に合わせて前から仕事を調整していたのだが、途中で他の仕事が割り込み、また疲れが溜まっていたため夜の翻訳途中で居眠りし、そのまま眠り込んでしまうことが何回かあった。
そのぶん仕事がずれ込んでしまってスケジュールのバランスが崩れ、当日は徹夜の状態で朝を迎えた。
それでも、講義会場近くの博多駅にあるシェアードオフィスで仕事をして、納品したら交流会だけでも駆けつけるつもりだった。

今年に入って、締め切りに遅れてしまう事態も多発している。
わたしの抱える最大の問題は、スケジュールの読みが甘く、また時間管理能力が欠如しており、舞い込んで来た仕事を、片っ端からこなしているところにある。
そして、いい仕事をしたいという強い気持ちはあるのに、100%の力を発揮してそれをできていないことを自覚しており、そのことに対する悔しさと自己嫌悪に、いつも苛まれている。

今の状態だと、たとえ休みを取ったとしても、自分に自信がないから、休みから復帰できるのか、すなわち安定した仕事量を復帰後も確保できるのかが心配で、休んでいても仕事のことばかり考えてしまい、精神的にますます追い詰められてしまいそうだ。
好きな仕事をして、自分にとっては十分と言える収入を得ているので、本来であれば最高に幸せなはずなのに、自己管理がうまくいっていないために、常に不安を抱え、悩んでいる。

いい仕事とは何か。
自分の仕事に全責任を持つことだ。
つまり、顧客にご満足いただけるものを提供することは当たり前として、そのために学ぶ時間をきちんと作ること、余裕を持って作業に取り組めるよう時間管理をすること、そして適度に休み、リフレッシュして創造性を高め、未来の長期にわたる、よりよい仕事に繋げることも含めた全責任だ。

理想はそうなのに、できておらず、結果として顧客にすら迷惑をかけていることに、無性に悲しくなる。
なんのために仕事をしているのかを自分に問いかけたい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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