ケーララ州、2016年までに完全有機農業州に

 

Posted on 11 Nov 2014 10:40 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

近年インドの農村は、エリートの若者が起業を目指す場所として急上昇しています。ケーララ州の試みは、そうした若者たちの目指す場所になっていくかもしれません。



オオメン・チャンディ(Oommen Chandy)ケーララ州首相は6日、2016年までに同州内で営む農業を完全に有機農業に移行すると述べて話題を呼んでいる。
インディアンエクスプレスほか複数のメディアが報じた。

この「宣言」は、同日に同州アンガマリー近郊のカルクッティで開催されていた国際農業会議「Global Agro Meet」の議長を務めたチャンディ州首相が、議長演説の中で言及したもので、既にカサルゴードなどの地方では有機農業が実践されており、今後はコージーコードやマラップラムなどにも拡大していくと説明、「今後2年以内に、州内の農業を完全に有機農業へと移行する」と発言、特に若者の農業への積極的な参画を呼び掛けた。

「現在、野菜自給率50%のケーララ州では、安全で健康的な食物を生産することを命題とし、これを実現するために農業セクターに様々な優遇措置を投じていくことを決めた。今後の目標は、州内での野菜の完全自給を達成することだ。」チャンディ州首相は述べ、温室を建てたり、農業技術や加工技術を積極的に取り入れていくなどの工夫とともに、「安全な食」ブランドとしてのケーララ州農産物や農産加工品の価値を高めていくこと、そのためのマーケティング努力に、大いなる意欲を示している。

2日間に渡って行われた国際会議には、オランダ大使をはじめとする、国内外の農業関係の実業家や専門家1万人あまりが参加した。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments