開店から100年、いまや都会のヘルシー志向男女から絶大な支持を集めるラヴァ・イドゥリ（Rava Idli）を発明したバンガロールの老舗、「Mavalli Tiffin Rooms（MTR）」。

経営者一族から初めて女性としてMTRのマネージメントを任されるヘママリニ・マイヤ（Hemamalini Maiya）氏が執筆した、同老舗の歴史を紐解く新刊「The MTR Story: A Labour of Love」が、3月2日に発売されるという話題を、「The Hindu」で見つけた。

The 100 years of labour and love behind the legacy of MTR, Bengaluru’s iconic restaurant

294ページからなる同書は、バンガロールのウドゥピ・ホテル（Udupi Hotel）の歴史から始まる（現時点でインド版アマゾンには未出品のようだ）。

MTRは1924年、バンガロールで創業された老舗の南インド料理レストランである。
第二次世界大戦中、米の供給不足に直面した際、米の代わりにセモリナを使用したラヴァ・イドゥリを考案した。
現在、バンガロール市内に複数の支店を展開しており、シンガポール、ドバイ、クアラルンプール、ロンドン、シアトル、カトマンズ、トロントなど海外にも進出している。

また、MTRはインスタント食品ブランド「MTR Foods」としても知られている。
1975年のインド非常事態（出典: 世界史の窓）時に食品統制法の影響でレストランの営業が困難になった際、スパイスや調理済み粉ミックスの販売を開始したことがきっかけである。
現在、MTR Foodsはインスタントミックスやレトルト食品など、多彩な製品を提供している。