2024年のインドのドイツからの機械・設備輸入は、ドイツの業界団体VDMA(Verband Deutscher Maschinen und Anlagenbau)の発表によると、前年比2.6%増の42億9,800万ユーロとなった。
‘India’s machinery import from Germany grew 2.2 % in 2024’
ドイツの機械・設備輸出全体に占めるインド向けの割合は2.2%である。
一方、インドからドイツへの機械輸出は4.9%減の1,996億ユーロ相当で、価格調整後では7.1%減となっている。
ドイツは米国向けが2.1%、中国向けが4.5%それぞれ減少する一方、インドおよびメキシコ向け(5.4%増)は増加しており、VDMAは世界的な需要縮小の背景に経済的・構造的な課題や地政学的緊張があると分析している。


なお、JETRO発表の資料によると、2023年の日本とインド間の機械・設備貿易については、日本からインドへの輸出(一般機械と機械工具類)が前年比19%増の26億2,500万ドル、インドから日本への輸出(機械・器具)が11%増の5.8億ドルとなった(出典: JETRO)。
いずれも世界的な経済環境の影響を受けつつも、ドイツとの取引動向と同様に地域や分野によって差が生じている状況である。
VDMAが指摘するように、依然として世界各地で需要が伸び悩む中、インドを含む新興市場での成長機会が今後の焦点となる。