天才数学者ラマヌジャンの短い生涯を描いた作品、シリコンバレーのエリートが絶賛

 

Posted on 01 May 2016 21:00 in エンターテインメント by Yoko Deshmukh

インドではすでに公開されていますが、日本での公開時期は未定です。



グーグルの最高経営責任者(CEO)、サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)氏と、フェースブック創業者でありCEOのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏が、伝説の天才インド人数学者、スリニヴァサ・ラマヌジャン(Srinivasa Ramanujan)の名前を冠した基金を設立することを提案している。
4月27日付のNDTVが伝えた。

Sundar Pichai, Mark Zuckerberg Pledge to Create Ramanujan Foundation: Report

情報筋が伝えるところによると、4月末にロシアの億万長者であり、フェースブックなどのSNS企業に積極投資していることで知られる実業家のユーリ・ミルナー(Yuri Milner)氏が、シリコンバレーのロスアルトス(Los Altos)の自宅に米国屈指の財界人やエリートらを招き、ラマヌジャンの生涯を描いた、ロバート・カニゲル(Robert Kanigel)著の伝記を原作とする映画、「The Man Who Knew Infinity(無限を知っていた男)」の先行試写会を開催した。

同筋では、このプライベート試写会には、サンダー・ピチャイ氏やマーク・ザッカーバーグ氏のほか、グーグル創業者のセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏、バーチャル・リアリティ用ヘッドセットを製造開発するオキュラス(Oculus)のCEO、ブレンダン・イリブ氏などが招かれたと明かした。

「The Man Who Knew Infinity」は、タミル・ナードゥ州の寒村に生まれ、天性の才能に恵まれながらも顧みられることのなかった数学者が、きっかけを与えられて渡英し、永遠の名声を掴むまでのストーリーを描いており、試写会に参加した「天才」ら数名から、埋もれそうな才能を発掘し、育成するための基金を、ラマヌジャンの名前を冠して設立しようという提案があったという。

ラマヌジャンは1920年、32歳という若さで早逝するまでに、数学的解析、数論、無限級数、連分数といった分野で多大な貢献をした。

監督はマシュー・ブラウン(Matthew Brown)、主演はジェレミー・アイアンズ(Jeremy Irons)、デヴィカ・ビーセ(Devika Bhise)、ステファン・フライ(Stephen Fry)、トビー・ジョーンズ(Toby Jones)、アルンダティ・ナグ(Arundhati Nag)などとなっている。
インドでは先月29日から公開されている。

The Man Who Knew Infinity(Amazon.in)






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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