ウーティーのクリスマス風物詩、プラムケーキ

 

Posted on 14 Dec 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

プネーでもかつては、ケーキと言えばプラムケーキが定番だったな。



「The Hindu」で、クリスマスらしいお菓子の話題を目にした。

What makes Ooty’s plum cakes special?

タミル・ナードゥ州のニルギリ(Nilgiri)県にある、標高2,200メートルを超える土地ウダガマンダラム(Udhagamandalam、またはウーティー)の「Shreeya’s Bakes」は70年以上の歴史を持ち、創業当時から使われている薪の窯で毎日お菓子を焼いている。
特に70歳の店主、ラージクマール(C Rajkumar)さんが焼くプラムケーキは定評があるが、父親のチュッパラン(PC Chupparan)さんが作ったものとは別物だと言う。
「父が焼いていた本物のプラムケーキを再現するのが夢」と語るラージクマールさんによると、「(父は当時の統治者だった)イギリス人の執事として働いていた知人から、菓子製造技術を学んだ」という。

クリスマスが近づくと、ウーティー中のベーカリーの棚にはプラムケーキが並び始める。
その数週間ないし1か月前から、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオ、アーモンド、デーツ、プルーン、チェリー、ブラックカラントなどのナッツやドライフルーツを、ラム酒、ブランデー、赤ワイン、ウイスキーなどを混ぜた酒に浸すのが伝統的な製法とされている。

ウダガマンダラムの老舗菓子店で、1942年創業の「King Star」では、クリスマスが幕を閉じると同時に来年のためのドライフルーツとナッツを漬け込む。

ウーティーのホテル「Gem Park Ooty」では毎年、ケーキを混ぜるセレモニーを開催、新年の幸運を祈る人々が参加する。

フランスで誕生したとされるプラムケーキは、インドを植民地したイギリス人により持ち込まれ、オリジナルレシピにスパイスが加わるようになった。
漬け込んだドライフルーツやナッツに小麦粉、バター、砂糖を加えて混ぜた生地を焼き、アーモンド粉、卵白、砂糖で作ったアイシングをトッピングするのが一般的だ。

一部のベーカリーは、自慢のプラムケーキをインド全土だけでなく、ドバイやオーストラリアを含む海外にも出荷している。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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