(昨日の続き。)
プネーを含む国内260校を数えるとされるミッション系の学校「Don Bosco School」が運営する博物館である。
地上1階から順に7階まで展示室がある壮大な造りだが、じっくりと見て回っていたらあっという間だった。
館内は隅々まで清掃が行き届いており、気持ちよく観覧できる。
展示物は北東部7州の風土や文化が中心で、さすがにキリスト教の誕生とその伝播について1フロア割いている。
特にインドへの伝来は、キリストの12人の使徒の1人とされるトマス(トマ)が紀元◯年ごろに南インドのマラバールに到着したとされ、またどのように伝わっていったのかをかいつまんで紹介しており、非常に興味深かった。
ほかにも、ユダヤ教、仏教、イスラーム教、スィーク教、そしてインカ帝国など南米の宗教や儀式などに関する展示もあって、歴史の渦に飲み込まれる体験を楽しんだ。
子どもであれば、もっと知りたいという好奇心でワクワクと胸を膨らませるに違いない。
館内ではほかにも、2003年にワルシャワ映画祭を受賞したトリプラ州の風土を描く作品「Mathia(Bangles)」を上映していた。
写真を撮影する場合は入館料(1名100ルピー)とは別に100ルピー別途支払い、首から許可証を下げておく。
ミュージアムショップもあり、北東部のことを学べそうな書籍を数冊、そして黒餅米を入手した。
最大の特徴とも呼べるのは、8階の喫茶室からの眺望と、屋上に設けられた展望デッキだろう。
シーロンの街を一望できるここは、平日であれば人も少なく、涼しい風に吹かれながらのんびりできる。
インドにキリスト教を伝えたとされる使徒トマス。
ボスコ氏と母マーガレット氏。
ナガランドで見つかった、タンガ画を思わせる絵画。
※その他の写真は「Don Bosco Museum - ASKSiddhi」にアップしています。
(明日に続く。)
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