近年、物価の上昇が著しいインドの都市部では、特にエアコンが効いていたりする、ちょっといいレストランのメニューの価格が高騰しており、マハーラーシュトラ州の場合、そこに12.5%ものサービス税が課せられ、さらに店によってはチップ分にあたる5%もの「サービス料」を上乗せするので、外食は財布に痛いのである。
よく考えると、会社勤めをしていて、今よりもずっと収入が少なかったはずの以前のほうが、割と高級感のあるレストランで、少なくとも週に1~2回は食事を取っていた気がする。
そのころのメニューの価格は、体感的には今の半分~3分の2ぐらいだった(現在は1皿400ルピー超えることはザラ)ことと、やはり、どんなに金額が少なかろうと、毎月決まったお給料が入って来るという生活は、安定感はあったかなぁ。
とはいえ、たまにしか外食しないのだから、確実においしいところしか行きたくないので、友人のヨッスィ~に相談したりして、事前リサーチにことかかない。
ところで、ヨッスィ~によれば、プネのレストランの栄枯盛衰は非常に激しく、新店オープンしたかと思えば、すぐに閉店してしまう店も多いようだ。
確かに、こうも高くて、しかもまずいとか、サービスが悪いとなれば、いかにおしゃれな佇まいであろうと、そんな店には誰も行かなくなるに決まっている。
そうした背景も手伝ってか、最近はレストラン側も、メニューの価格を下方修正する方向で見直し始めており、「メニューバブル」はようやく崩壊の兆しが見えてきたかに見える。
ちなみに先月遊びに行ったゴアでは、酒類に税金がかからないだけでなく、レストランのメニューも、税金の割合もマハーラーシュトラ州より低いので、たらふく飲んで食べても、会計はプネの半額ぐらいだった。
まさにゴアはパラダイスなのだ。
Kalyani Nagarの「The Ship」のベイクド・クラブ(Baked Crab)。
まさか蟹が、こんなにリーズナブルに食べられるなんて。
デザートはヨッスィ~おすすめの、メキシコ風揚げパンのチュロスを注文、
食べきれない分はテイクアウトして、自宅でもサクサクの食感を楽しんだ。
ただし、たまたま行ったのが月曜日だったからか、
毎週恒例らしい「カラオケナイト」なるイベントが開催されており、
狭い店内は常に大音量で、会話など楽しむどころではなく、
しかも画面上にでかでかと映し出される、
お子様にはとても見せられない内容の歌詞を、
思い切り外れた音程で歌い上げる人々に辟易した。
イベントの開催方法を少し工夫して、もうちょっと誰もが楽しめる感じにすればいいのにな。
Phoenix Marketcity内にある「Cafe Moche's」のチキンサンドウィッチ。
ここのお店のメニューはどれもハズレはなく、しかもリーズナブル。
ただしクリームペンネだけは、こってりし過ぎて消費に苦労した。
コーヒーとベイクドチーズケーキもおいしい。
Senapati Bapat Roadにある、プネでもっとも賑わうファイブスターホテル、
JW Marriottグラウンドフロア、「Spice Kitchen」のブッフェ。
1年以上前に行った前回、「高くなっただけで内容は貧弱だ」とブーイングだったが、
先日、かなり久しぶりに行ってみたら、少し内容が改善されていた。
当初このレストランは、元勤務先の日本人社員の間で、
「700ルピーのブッフェで、スモークサーモンが食べられる店」として記憶されていたが、
スモークサーモンはなくなり、値段は900ルピー以上に上がった。
その代わり、コーヒーや紅茶がつくようになった。
行きつけの「仕事場」、Viman Nagarの「Cafe Peter Donuts」のキムチチャーハン。
半熟卵が、「さすが、分かってるぅ~~~」の絶妙具合、
キムチの味付けもすべてパーフェクト。
卵の乗るノンベジオプションでも260ルピーぐらい。