インドの太陽光発電容量、日本を追い越し世界第3位に

 

Posted on 11 May 2024 21:00 in インドの政治 by Yoko Deshmukh

そういえば先日、羽田空港に着陸直前の機内から見た、切り開かれた房総半島あたりの広大な山林に埋め尽くされたソーラーパネル群が、水面のごとく太陽光をキラキラ反射する様子に息を呑みました。



再生可能エネルギーの分野でインドが日本を追い越し、2023年に世界第3位の太陽光発電国となったことを、世界的なエネルギー系シンクタンクのエンバー(Ember)による「Global Electricity Review 2024」と題された最新の調査結果が明らかにした。

India Achieves 3rd Spot In Solar Power Generation, Overtakes Japan

太陽光発電が国内の発電量を占める割合は、9位だった2015年の0.5パーセントから、2023年には5.8%を占めるまでの成長を遂げている。

同報告書の分析によると、インドは2023年だけで太陽光発電量が18テラワット時(TWh)の増加を記録、中国(+156TWh)、米国(+33TWh)、ブラジル(+22TWh)に次ぐ成長となった。
これら4か国は、世界の太陽光発電拡大の75パーセントを牽引している。

インドは2030年までに累計電力設備容量の50パーセントを非化石燃料ベースのエネルギー資源から得るという、野心的な目標を掲げているが、これを達成するためには、年間容量の大幅な増加と、太陽光発電能力の強化を必要としている。
実際、国家ミッションの下、2023年までに70.10ギガワット(GW)の太陽光発電を実現している。

一方、太陽光発電の送電網との統合には、断続性や送電網の安定性など、いくつかの課題があることから、政府はエネルギー貯蔵、送電網の近代化、需要側管理などを通じて、これに取り組んでいる。

インドの再生可能エネルギーへの取り組みは国境を越え、国際太陽光同盟(International Solar Alliance)などのパートナーシップや、気候変動および持続可能な開発について、世界の指導者が一同に介するサミットの開催など、世界中でクリーンエネルギーの採用を促進するための、国際的な協力やイニシアチブに積極的に参加している。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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