交通戦争のインド、事故を防ぐための最低限の対策とは

 

Posted on 24 Jan 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

年間16万人とは、未曽有の自然災害が複数回起こってもなかなか到達しない数字ではないでしょうか。



インド国内の交通事故死亡者は2022年に年間16万人に達し、1日462人、3分に1人の尊い命が失われている中、プネー出身の筆者が交通事故の防止と緩和に役立つアイデアとして、自身が10年ほど在住したアラブ首長国連邦ドバイでの事例を挙げ、その対策を考えている記事を見つけた。

Dubai has a way to curb car crashes. Pune can borrow it _ Pune News - Times of India

プネーも例外なく年々乗用車の数が増えており、道路のキャパシティもインフラも限界を迎えつつある。

しかし、UAE(や日本)のようにブレーキ、液量、エンジンの状態、タイヤの磨耗などの車検が義務付けられているわけではない。
インドの道路で日常的に見られる故障、タイヤのパンクやバースト、部品の摩耗による死亡事故を考慮すると、車検の義務付けを採用すべきだというのが1点目。

さらにUAEで実施されている車検では、車両に未払いの罰金があるか否かを確認することで、12か月以内に車検を受けるよう保証すると同時に、違反者を特定できるようAIを活用した交通監視カメラを設置、警察が未払いの罰金を回収し、事故や公害を引き起こす恐れのある車両が路上に出てこないようにしている。

交通ルールなどの一般マナーを国民に守ってもらうことが困難なのであれば、インドがことさらに世界に誇っている技術力を駆使して、飴とムチを取り入れた早急な行動変化を促すしかない。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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