バングラデシュで衣料品生産の多くを行う、スウェーデンのファッションメーカー、H&Mが、国内の電力の40パーセントを供給することが期待される再エネ発電プロジェクトに共同出資する予定であることが分かった。

H&M is funding offshore wind in Bangladesh to get garment factories off fossil fuels

同社は、コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ（Copenhagen Infrastructure Partners）が実用規模の設備として開発中の、バングラデシュ初の洋上風力発電プロジェクトに投資している。

H&Mは、デンマークの小売業者ベストセラー（Bestseller）と共同で、環境に負担の少ない生産慣行を推進するファッションブランドの代表として、非営利団体グローバル・ファッション・アジェンダ（Global Fashion Agenda）が組織する1億ドル規模の企業プールに参加、不特定の金額を共同出資する。
他企業も同プロジェクトへの参加意欲を示しており、2028年までに事業が開始される見込み。

CEOのヘレナ・ヘルマーソン（Helena Helmersson）氏以下、H&Mグループは、2030年までにCO2排出量を少なくとも50パーセント、2050年までに実質ゼロにすることを約束している。

バングラデシュ産の製品は世界の輸出衣料品高の8パーセント近くを占めており、中国とEUに次ぐ第3位の輸出国となっている。
このプロジェクトは、計画容量およそ500メガワットで、バングラデシュにとって初の実用規模の洋上設備として、2041年までに国の電力の40パーセントを供給することを目指している。
開発業者によると、施設が完成すれば、国内の年間排出量は72万5000トン削減されると予測される。

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