およそ5,000万年前の、地球が今より温暖で、大気中の二酸化炭素濃度が1,000ppmを超えていた時代(始新世高温期、現在は平均400ppm前後、工業化以前は280ppm前後)には、インド周辺は降雨量が多く、熱帯雨林の存続に役立っていたことを示すインド政府発表の記事を見つけた。
High rainfall afforded resilience to tropical rainforests around 50 million years ago
中緯度および高緯度において現在までに分かっている古気候データでは、およそ5,000万年前に降水量の大きな変動があったことを示唆している一方、赤道周辺の低緯度地域における同時代の状況を見られる定量的なデータは、これまで存在しなかった。
そこで国内の研究グループが、悪条件下で生物相が生き延びるメカニズムの謎を探るため、古気候データを調査しようとしている。
科学技術省の自治機関であるビルバル・サーニ古科学研究所(Birbal Sahni Institute of Palaeosciences、BSIP)の研究者らが、代理となる植物を使用しておよそ5,000万年前の赤道周辺の気候を定量化した。
その結果、同期間に現在よりもかなり多くの降雨量があったことを発見、植物の水利用効率が高まり、当時の極度に温暖で二酸化炭素濃度が高い環境でも生存し、機能を維持するための回復力を備えていたと推定している。
この時期、地球上の平均気温は現在よりも摂氏およそ13度高く、二酸化炭素濃度は1,000ppm以上であったことが以前から知られていた。
これは水循環の変化により中高緯度地域の森林の存続を脅かしたが、赤道直下の森林は生き残った。
研究結果は学術誌「Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology」誌に掲載された。
この研究ではまた、季節の深層地球気候の定量化に役立つ低緯度地域の古気候データの開発にも役立っている。
世界の生物多様性のホットスポットである熱帯雨林の存続の謎を追跡することは、現在および将来に起こる気候および生物の変化を理解するカギとなると期待されている。
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