IITルールキー校の大学院生が乳脂肪球を分離する膜を開発

 

Posted on 15 Nov 2023 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

科学技術の世界では、明るい話題が多いな。



インド工科大学(IIT)ルールキー校の研究チームが、牛乳から脂肪球を分離する膜を開発した。

IIT Roorkee Develops Membrane To Separate Fat Globules From Milk

牛乳の精密ろ過の過程でクロスフロー方式を利用、牛乳から脂肪球を大きさ別に分離するこの方法は、乳脂肪球の栄養価を維持するため効率的で費用対効果の高い方法とされる。

研究結果は学会誌「Separation and Purification Technology」に掲載された。
論文の筆頭著者である博士課程在籍の学生Ayushi Kapoor氏は、科学技術庁(Department of Science & Technology)の科学工学研究委員会(Science and Engineering Research Board)から受賞した。

この研究論文は、12月にオーストラリアのパースで開催されるオーストラリア膜学会年次総会(Annual Conference of the Membrane Society Australasia)での口頭発表に選ばれた。
また同大はこのプロセスに関する特許を申請している。

カプール氏は研究成果について、「低い圧力で効率的に分離した脂肪球の構造の保存をワンステップで行えるプロセスを開発した。現在の乳脂肪球分離技術は4~5つのステップを伴い、時間とコストがかかる。また、過剰な処理により乳脂肪球が破壊され、栄養特性が低下する。このため前処理を一切せず、生乳から直接分離する方法を開発した。これにより、産業レベルで導入された場合、時間、エネルギー、コストを節約できる」と述べた。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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