ジャンムー・カシミール（Jammu & Kashmir）地方のウォーラ（NN Vohra）元知事が、将来起きるかもしれない戦争は、もはや既知の敵対者と交わされるものとは限らないと指摘、あらゆる種類の脅威に備えるよう国防および安全保障の計画策定者に呼びかけた。

India must be prepared for wars of the future, unknown adversaries: NN Vohra

ウォーラ氏は、著書「India’s National Security Challenges（インドの国家安全保障の課題）」の出版記念講演で、サイバー、宇宙、人工知能、ロボット工学など、あらゆる脅威の出現に注目、「こうした未知の敵を想定すると、将来起こり得る戦争とは過去のものとはまったく違ったものになるだろう。国家だけでなく物理的な安全保障も守らなければならない」と語った。

この流れでウォーラ氏は、インドにとって国家安全保障がなければ、経済発展もあり得ず、また成長がなければ、国家安全保障は非常に限られたものになるだろうと警告、「潜在的な敵を阻止する必要がある。つまり、敵を撃退するために十分な力を持ち、十分な組織化を行う必要がある」と述べ、「現実的かつ全体的、包括的、そして一貫性のある」国家安全保障政策を求めた。
ウォーラ氏はまた、安全保障の問題に関して中央政府と各州との間に明らかな理解の欠如があり、十分な信頼関係を築けていないために、危機が発生しても、動員に関する指示が不十分になる恐れがある点にも注意を喚起した。

こうした点を踏まえ、国家安全保障政策の大きな利点は、国防管理に説明責任の要素があることだと同氏は述べている。

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