たったひとりの児童のため50キロの道のりを通う教師

 

Posted on 02 Oct 2023 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

インドでは、よくある話なのだろうけど、なぜだか胸が熱くなりました。



プネーの外れにある自宅から、およそ45キロメートル離れた学校で学ぶ、たった1人の小学生のため、毎日通勤している教師について紹介する記事を見つけた。

Against all odds: The Pune teacher who travels 45 km to teach a single student

マンガラ・ダワレ(Mangala Dhawale)さんは、アンドガオン(Andgaon)村にある学校の唯一の教師として派遣されている。
そして児童も1年生ただひとりだ。



 

今年6月中旬から週6日、50キロ近くの道を毎日通勤する。

プネー県内には小学校が3,638校とされるうち、生徒と教師が1人ずつしかいないのは21校にのぼり、そのほとんどが丘陵部の辺鄙な土地に位置する。
その理由のひとつとして、雇用機会がないため、都市部に流出する住人が後を絶たないことを挙げる。
実際、学校のあるアタルワディ村には40軒近くの家があるが、半数以上が空き家となっている。

同僚がいないので、清掃を含む学校の管理すべてを一手に引き受けているダワレさんには、児童への教育以外にも苦労が絶えないようだ。
ネット接続が不安定であること、電気料金の未払いにより停電が続いていること、学校の周囲に雑草が生い茂っていることなどを挙げる。
スクーターで1時間半かかる道のりも楽ではない。

現在の提案は、生徒数を増やすためのスクールバスの運行をするなどして、たったひとりの児童が少しでも楽しく学べるようになることだと語っている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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