ご帰還後にハーブに生まれ変わるガネーシャ像を試作するスタートアップ

 

Posted on 23 Sep 2023 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

毎年「祭りの後」の水質汚染が大問題になっている中、こうした発明はすてきだなと思うし、もっと盛り上がったらいいなと願います。



グジャーラート州のアーナンド農業大学(AAU)で育成された農業スタートアップが、農業廃棄物を用いたガネーシャ像の製作を試行錯誤しているという話題を見つけた。

This Ganpati Idol Dissolves To Blossom As Medicinal Herb

牛糞を用いたガネーシャ像の「発明」は、以前にもあった。

食用キノコの栽培と販売を専門とするMASABA Agritechは、菌類の絡み合う構造を指す菌糸体の結合特性を利用したガネーシャ像の製作に取り組んでいる。

こうして作られたガネーシャ像は生分解性であることはもちろん、行事が終わった後は肥料になるという優れものだ。

同社はこれまで20体の像を製作、材料に薬草として知られるミティ・ドディ(Mithi Dodi、)や、発熱、感染症、アレルギー、皮膚病、視力の改善などの効果があるとされるジャウィンティ(Jawinti、Leptadenia Reticulata)などの薬草の種を用いた。
こうして作られた像は、行事の最終日に川や海に流す儀式であるヴィサルジャン(Visarjan)を終えた後の残骸に土を加えることで、薬草を栽培できるようになっている。

創業者のアニル・サタパシー(Anil Satapathy)氏はグジャーラート州中部を拠点とする部族民の人々に協力をお願いして農業廃棄物を回収、「市場に出回れば、この地域の方々が収穫するトウモロコシに加えた収入を生み出すことができる」と説明する。
この地域では農業廃棄物の大部分が田畑の脇に廃棄されていた。

ガネーシャ像の大きさは、高さおよそ1~1.5フィート、重量300グラム~1.4キログラムとなっているが、従来の材料である粘土を用いるよりも10分の1程度の重さとなる。

同社は農業省からの助成金を獲得している。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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