インド人男性が、48か国4万キロを徒歩と自転車で走破、という話題を見つけた。
印象に残ったのは、この方がマハーラーシュトラ州の小村在住だったのもある。
Indian man arrives in UAE after walking, cycling 40,000km through 48 countries for peace
ラーシン(Rashin)という村に住むソナワネさんが旅を始めたのは2016年。
現在32歳で、インド独立の父、マハートマー・ガーンディー(Mahatma Gandhi)や、ブッダが説いた非暴力や真実のメッセージを、一歩一歩を大切にしながら広めたいと思い立ったことがきっかけだった。
家庭は貧しく、技術者として身を立てる一族で最初の1人になった。
2016年11月18日、グジャーラート州ワルダー(Wardha)のガーンディー・アシュラムを出発、タイ、ベトナム、中国、日本、アメリカ、メキシコ、コスタリカ、コロンビアから、南アフリカ、ルワンダ、ウガンダ、スーダン、エジプト、そしてイギリス、アイルランド、ドイツ、ウズベキスタン、アフガニスタンとわたり、最後はパキスタンを経て、ガーンディー生誕150年を記念してインドへ一旦戻るという、48カ国を自転車で2万5,000キロメートル、徒歩1万5,400メートルで巡った。
9日からはラス・アル・ハイマからアラブ首長国連邦へ向けて出発、アジュマーン、シャルジャ、ドバイを経て、8月15日にアブダビのインド大使館でインド独立記念日を祝うとしている。
アラブ首長国連邦ドバイでは、11月に国連気候変動会議「COP28」が開催される。
ソナワネさんは、こうしたメッセージと並行し、気候変動と環境保全に関する意識付けも目指している。
「持続可能な地球を取り戻し、二酸化炭素排出量を削減するために、世界を変える新しいテクノロジーも素晴らしいが、物質主義的な生活への固執も終わらせるべき時がきているのです。ガーンディーは80年以上前に物質主義に反対しています」と語る。
ソナワネさは、母親がキリスト教信者、父親はヒンドゥー教徒ながらラマダン月に断食をし、祖母はシーク教の一派を信仰するなど、多様で寛容な家庭に育った。
アラブ首長国連邦では、乗り合わせたタクシーの運転手がパキスタン人、同乗の2人はバングラデシュ人で、素晴らしい出会いになったこと、そして平和行進をしたカラーチーやパキスタンの人々が、いかに温かく迎え入れくれたかを語った。
まだ続く、何も持たず歩き続ける、その旅を通じて「人々の優しさが燃料となっている」と語り、ガーンディーの教えを証明している。
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