英首相官邸、101歳の元陸軍軍人に特別な栄誉を授与

 

Posted on 29 Jun 2023 21:00 in 海外のインド人 by Yoko Deshmukh

複雑な歴史を経た2023年の英国で、受ける人も渡す人も同じインド人であることの意味の重さをこの写真は伝えているように思います。(Picture from NDTV)



リシ・スナク(Rishi Sunak)英首相が、首相官邸で開催された「英国およびインド・ウィーク(UK-India Week)」のレセプションで、第二次世界大戦で動員された、現在も生存するシーク教徒元兵士のうちの1人、ラジンダール・シン・ダット(Rajindar Singh Dhatt)氏に(英)「ポインツ・オブ・ライト(Points of Light)」の栄誉を授与したという話題を見つけた。

UK PM Rishi Sunak Honours 101-Year-Old Sikh World War II Veteran With Points Of Light Award

101歳のダット氏は28日、英国系インド人の退役軍人らを支援する「Undivided Indian Ex-Servicemen's Association(分割前インドの元軍人協会)」を運営した功績が認められた。

ダット氏は1921年に英領インドで生まれた。
「首相からこのような栄誉をいただけたことはこの上ない光栄であり、協会の重要性と影響力を認めていただいたことに深く感謝したい。この組織設立の道のりは、元軍人としての深い義務感と、団結、支援、仲間意識を育むというビジョンによって動かされてきた。この栄誉は、長年にわたる協会の成功と成長のため、組織に貢献してきた無数の人々の、たゆまぬ努力の証となるだろう。その揺るぎない献身と無私の奉仕は、元軍人とその家族の生活に前向きな変化をもたらす上で、極めて重要な役割を果たした」と語った。

1963年からロンドン南西部のハウンズロー(Hounslow)に住んでいる。
ダット氏は第二次世界大戦中に英領インド陸軍に入隊、1943年に(曹長)に昇進した後、極東軍事作戦に動員され連合国軍兵士として、いわゆる「インパール作戦」でインド北東部コヒマ(Kohima)で旧日本軍と戦火を交えた。
戦後、ダット氏はインドに戻ったが、やがて家族を連れてロンドンに移住した。

協会では最近、退役軍人向けのオンラインコミュニティを作成し、語り部を募集したり、人との輪をつなげる場を広げている。

同官邸によると、「ポインツ・オブ・ライト」は、その奉仕活動が共同体に変化をもたらし、その物語が広く社会課題に対する革新的な答えになるような、多くの人々にインスピレーションを与える優れた人々を表彰するもの。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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