※さまざまな国籍や人種の人が行き交う、アランボール・ビーチの夕景
早くもゴア3日目。
昨晩は、アランボール・ビーチでなぜか日本式指圧を教えているというイスラエル人師匠を訪ねた。
この方は、今回ゴアまで同行させていただいたシッダールタさんの友人、タイのチェンマイでIT会社を経営するフランス人が、十数年前にチェンマイでタイ・マッサージの講師をしていたころの生徒さんというから、この友人もたいがいそうであるが、ヒトというものは自分の決断次第で、想像をはるかに超えた無限大の人生を送ることができるのだな、と感慨にふける。
この方が、なぜよりによって指圧を、しかもインドのゴアで教えることになったのか。
その謎は短期間ではとても解明できなかったので、今後インタビューしてみようかと思う。
日本語はほとんど話せないが、「浪越徳治郎(なみこし とくじろう)」という人名と「指圧の心は母心(ははごころ)、押せば命の泉湧く」という標語(?)をすらすら言えて、ちょっとウケた。
インドには半年ごとに訪れ、観光ビザの有効期限ぎりぎりの半年間、ゴアのアランボール・ビーチに部屋を借りて指圧を教え、その後は各国を渡り歩く、という生活を8年ほど続けているらしい。
生徒には日本人も時折入ってくるといい、昨晩は次世代の師匠候補と言ってもよさそうな、若手のリトアニア人やルーマニア人、ベルギー人なども交えて、ビーチを散策しながら、短い時間ながら楽しくお話させていただいた。
アラフィフという師匠を含めて、どの方も異様なほどのイケメンに美女ぞろい。
ただ女性でもスキンヘッドにしていたりと、指圧の世界よりヨガや瞑想の世界が似合っていそうな雰囲気で、訊ねてみるとやはり瞑想を日課としているという。
無駄なものがそぎ落とされた、シンプルそのものの生き方が、容姿にも現れている感じで、しかもみなさん心の広そうで、穏やかな方々だった。
暑さ、寒さから始まり不平不満ばかりの、自らの俗っぽさと、毎日仕事漬けの近視眼的ライフスタイルが、なんだか大変脂ぎったものに見えてくる。
こちらに数週間お世話になって、「逆輸入」のような形で指圧コースを学ぶのも悪くないかも。
ただもうひとつ笑えたのが、7年ほど前、日本に半年ぐらい住んでいたことがあるというリトアニア人の男性が、「僕はこの通り、英語のネイティブではないし、さほど流ちょうに話せるだけでもない。だけど白人だから、日本では英語の先生をしていたんだ」というエピソード。
この事実を聞かされるのは、わたしはこの男性が初めてではないから、さほど驚かない。
あなたは、どのように思われるだろうか。
さて、「インドの異界」、黄昏時のアランボール・ビーチと、この方々が誘ってくれた驚天動地の「ノンバーバル・パフォーマンス」については、明日の本欄でゆっくりご紹介したい。
※写真をクリックすると、拡大表示できます。
左から、師匠と弟子のベルギー人、チェンマイ在住フランス人。
と、おもむろに、ベルギー人の彼が師匠の要請により、
Kingfisherの空き瓶を使ったストリートパフォーマンスを始めた。
なにやら彼は、ゴアのジャングルの中の一軒家に住み、
両端に火をつけた棒を両手に持ったパフォーマンスを練習しているのだとか。
その理由の一端は、明日以降、詳しくご紹介したい。
この彼がまたビックリするほどのイケメン。
指圧されまくりたい。