今月、インド・ジャパン・ビジネス・カウンシル(Indo-Japan Business Council、IJBC)のビジネス訪問団による東京および大阪への視察旅行が催行された。
その一員として参加されたプネー(Pune)在住のブーシャン・タークール(Bhushan Thakur)さんは、中でも異色の存在だ。
すなわちインドと世界中の国々、特に青少年たちを、スポーツという絆で結びつけようと尽力されている。
元インド代表卓球選手のブーシャンさんは、インドの子どもたちが日常的にスポーツと触れる機会が少ないことを問題視、スポーツをキャリア機会のひとつとして振興していくことを目指し、世界各国のいわゆる「スポーツ先進国」を視察しながら、長期的に持続可能な取り組みを模索している。
東アジアでは中国と韓国には出張歴があるが、日本は今回が初めてとのことで、インドを縁につながる茨城県の中学校を訪問されたり、横浜市で教育機関にプレゼンテーションされたりしたそうだ。
特に印象的だったのは「Sports and Academy」、つまり「文武両道」の精神を重視している点だ。
インドでは現在も、医師か弁護士、もしくは技術者になることが社会的な成功の王道とされている中、スポーツやそれに関わる経営を管理できる人材を育成することで、若い世代の選択肢を充実させたいと語った。
そして、こうした取り組みを決して急ぐことなく、現在の子どもたちが大人になる、はるか未来を見据え、長い目で結実させようとしている誠実な姿勢にも好感が持てた。
ブーシャンさんの経営する「Sports Champ」ウェブサイト
Sports Champ Home - SportsChamp
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