ありがとう、18か月滞在した日本

 

Posted on 11 Jun 2022 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

インドに移住して以来20年近く願ってきた、1年を通して帰国して、再び美しい四季を味わってみたいとの願いが、コロナのおかげで叶いました。



2020年末に帰国してから1年半という異例の長期間にわたり日本に滞在してきたが、明日12日の便(悲しいことにまたエア・インディア、笑)で、ようやくインドに帰ることにした。
その間うつの治療を始めたこともあり、コロナ禍も相まって、ぎりぎりまで人付き合いを絞ってしまい、そのことで失ったことはもちろん多くあったが、得たこともあったように思う。

人に会う機会は極端に減ったものの、かえって一部のコミュニケーションは密になり、日本に住む家族や友人知人たちが、みんなそれぞれの場所や境遇で、懸命に生きていることがよく分かった。

日本は住みやすく快適だが、決して簡単に生きていける国ではない。
過酷な環境はインドも負けていないのだが、日本には独特の「生きづらさ」がある。
それは「生存競争」というものとは少し違う。

そうした厳しい環境の中で、もがき苦しみながら、必死に生きる人たち、また環境を少しずつでもよくしようと努力する人たちから、たくさんの気づきや学びをもらった。
いまは、日本という息苦しい、生きづらい国でも、人々の呼吸が少しずつでも楽になっていくのではという予感がする。

わたしも、わたしに与えられたインドという土地で、これまで以上に正直に生き、何か働きかけをできるようになりたい。
そのためにも、まずは心を元気にしたい。

長く滞在していた割に、ご挨拶もままならず日本を辞する無礼をお許しください。
また帰国した時に、少しでも元気であるよう、治療を続けたい。

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本日の練習






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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