ベンガルールのケンペゴウダ空港国際線

 

Posted on 08 Jan 2016 21:02 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

いつものムンバイ・チャトラパティ・シヴァージー国際空港でなく、バンガロールのケンペゴウダ国際空港から、インドにただいましてみると、いろいろ新鮮でした。



*Photo at the boarding gate for the flight to Bangalore, at Singapore Changi Airport on 7th January 2016.

シンガポールを経由して昨晩、2ヶ月ぶりにインドに戻ってきました。
所用により今回は、いつものチャトラパティ・シヴァージー国際空港(छ्त्रपती शिवाजी अंतरराष्ट्रीय विमानतळ、Chhatrapati Shivaji International Airport)ではなく、ベンガルールのケンペゴウダ国際空港(Kempegowda International Airport)に向かいました。
ベンガルールで数日、過ごしてから、プネに戻ります。
ベンガルールの空港、国内線では何度か利用したことがありますが、国際線としては初めてです。

まず、シンガポールのチャンギ空港での搭乗待合室の時点から、乗客マナーがムンバイ行きの客よりも、ずっと洗練されていることに気づきました。
ムンバイ行きフライトの乗客ときたら、搭乗案内が出るか出ないかぐらいのタイミングで間髪入れず搭乗ゲートに殺到、そして機内では荷物棚の争奪戦よろしく、我先に大きなバッグがドカンドカンと占領していきます。
そして特にオバちゃんに多いのが、窓際に座りたかったのに取れなかったもんだから、他人の席に平然と陣取り、本来の座席の主(わたし)が「そこどいて」と指摘すると「お願いだから変わってくんない?」とゴネる。

ひるがえってベンガルール線の乗客たちは、半数近くが外国人らしき人だったことと、機内の混み具合が平常よりも少なかったこともあるのかもしれませんが、皆さんおおむね落ち着いていて、ムンバイ線の風物詩となっている、タダで飲める酒、それもウイスキーやワイン、スコッチなどのハードリカーを、何杯も要求し、挙句にトイレを長時間占拠するような人種も、あまり見かけませんでした。

そしてケンペゴウダ空港に到着して、もっとも大きな違いを感じたのは、ハッチが開いて機外に出たとき。
チャトラパティ・シヴァージー空港では、むゎっとした魚が腐ったような何とも言えない臭いと消毒薬のような臭いが混じり合った、ねっとりした湿度を含む空気を嗅ぐことで、一瞬にして「ああ、ムンバイに帰ってきたのだな」という実感に包まれるのです。
ところがベンガルールの方は、夜のひんやりと澄んだ、無臭の空気が迎えてくれるではないですか。
これでは、「インドに帰ってきた」という気がしません。

きれいに整備された空港、特に国際線ターミナルは、国内線ターミナルとドッキングしていて、最近大幅に改装されたチャトラパティ・シヴァージー空港と比較すると、確かにずっと小さいかもしれません。
だからこそ、入国審査から手荷物受け取りまでのオペレーションが全体的に無駄なくスムーズで、しっかりまとまっている印象を受けました。
それに、国際線と国内線のターミナルが繋がっていることで、乗り継ぎの人たちには、ずっと便利なのではないでしょうか。
国際線で到着して、そのまま国内線チェックインに向かっている人も多くいました。

空港から市内へ向かう道もよく舗装されていて、高速道路へスムーズに入って行けます。
道路脇には空港周辺の施設群が、整然と都会的に並んでいます。
ムンバイは、空港施設から一歩、外へ出たら、まさしくカオスです。

今度から、海外から帰ってくる時には、ベンガルールに到着したい!
などと思ってしまう体験でした。

ところで帰りの機内では、いつも楽しくブログを拝読している永江一石さんの「金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編 [Kindle版]」を読んでいました。
受け手を楽しませるという視点に立った記事の発信を、ASKSiddhiも心がけていかなければ。


クリスマス・リースが飾られた、ベンガルール線の機内。
シートベルト着用サインが点灯した直後、みんな行儀よく座っているなんて、
ムンバイ線ではあり得ない。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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