峠のチャイ(茶)屋

 

Posted on 03 Nov 2014 09:41 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

果てしなく荒涼としたマハーラシュトラ州を、十数時間かけて横断する長旅の唯一の楽しみは、1杯のチャーイです。



アコラ近くのハイウェイ脇で立ち寄った、チャーイ屋(タパリ)です。
極めて質素な造りの店ですが、おそらく近隣の田畑で働く、または周辺の街や村に物品を運ぶ人々にとって、かっこうの憩いと癒しの場となっています。

アルダー、つまり半カップの甘いチャーイは、長旅で疲れた身体に染み入り、新鮮なショウガとミルクの溶け合う香りが鼻腔をくすぐり、脳や魂に活力を与えてくれるようです。

チャーイを味わっている間、周辺の町村に暮らすとおぼしき人々がバイクやオートリクシャーをわざわざ停めて、正面からおもむろにジロジロとわたしのことを見ていきます。
まるでスーパースターか、タマシャ(見せ物)のゾウにでもなった気分でした。


ASKSiddhi 2014 Photo Gallary






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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