アマゾン・インドの劣悪な待遇に、プネーの配達パートナーら一斉ストライキ
Posted on 20 Mar 2021 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
写真は昨年1月17日、当時CEOがホームページに掲載していた宣言です。
Amazon Indiaの配達パートナーたちが、プネーで16日からストライキ入りし、市内の配送が一切止まっていることを、「Entrackr」というウェブメディアが伝えていたが、想像以上の劣悪な待遇に衝撃を受けた。
Amazon’s delivery personnel in Pune go on strike affecting deliveries
プネー市内20か所の配送ハブすべてに所属する配達パートナーたちが、よりよい待遇と保険を求めてストライキを起こしている。
理由は今月15日から、配達パートナーの報酬が小型パッケージの場合1件10ルピー、Tempo経由の場合は15ルピーとになり、1件35ルピーだった以前から大幅に下がっており、ある配達パートナーは「ガソリン価格がリッター当たり100ルピー近くに高騰している中、とても厳しい状況」と語っている。
また配達パートナーは事故に遭遇しやすい脆弱な存在であるにも関わらず、一切の保険に加入させてもらえず、何の保証も得られない。
このため、配達パートナーら総勢8,000名が、報酬を以前の水準に戻し、基礎的な健康保険に加入させることを、Amazon Indiaに要求しているのだ。
あるパートナーは、「要求が満たされるまでは仕事を再開しない」と語っている。
別のパートナーは、「生活費を稼ぐため、日に15~16時間も配達し続けなければならない。それだけ働いても、家族全員が十分に食べていけるほどの収入は得られていない」と悲惨な現状を訴える。
報酬水準が下がったことにより、以前は平均月収2万2,000ルピーほどあったのが、現在では1万2,000ルピー程度にまで下がっているという。
この結果、現在プネー市全域で、Amazon Indiaで注文した商品が配送されない事態となっており、配送ハブには行き場を失った注文が山積みになっているという。
プネーのあの道路事情の中を縫って、自宅まで安全に届けてくださっている配達パートナーへのひどすぎる仕打ちだ。
こんな苦境に立たされているにもかかわらず、いつも笑顔で丁寧な接客で配達してくださるパートナーの方々がしっかり守られ、待遇が改善するよう、自分にもできることを探してみたい。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※3月5日付けのメール、件名「全日空(ANA)による成田ムンバイ間の臨時便運航」
【ポイント】
●全日空(ANA)では、インド航空当局の許可を取得することを前提に、インド政府が設定したエア・バブルに基づく便として、4月10日、4月24日に成田発ムンバイ行、4月11日、4月25日にムンバイ発成田行の臨時便を運航することとなりました。
●ANAによれば、同便の予約受付・販売は既に開始しているとのことです。
●こちらの便は航空会社のウェブサイトでの予約受付・航空券購入が可能です。
●なお、日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討される場合は、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。また、インド政府の外国人の入国に関するガイドラインに御留意願います。
在留邦人の皆様へ
全日空(ANA)による成田ムンバイ間の臨時便が運航されることになりましたところ,お知らせします。なお、本件照会については、ANAお問い合わせ先までご連絡いただければ幸甚です。
1 全日空(ANA)では、インド航空当局の許可を取得することを前提に、インド政府が設定したエア・バブル(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策としてインド政府が実施している国際定期旅客航空便の飛来禁止措置の例外措置)に基づく便として、4月10日、4月24日に成田発ムンバイ行、4月11日、4月25日にムンバイ発成田行の臨時便を運航することとなりました。
2 ANAによれば、同便の予約受付・販売は既に開始しているとのことです。なお、空席状況確認や航空券の予約・購入方法等はANAウェブサイトをご確認ください。詳しくは、ANAにお問い合わせください。
(ANAウェブサイト)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/
(ANAお問い合わせ先)
ANAムンバイ支店予約担当:bomrsvn@ana.co.jp(営業時間<インド時間>:9:00-18:00)
※英語/日本語での受付となります。
※上記の臨時運航便以外についてのお問い合わせ先は以下の通りです。
電話: (インド国内)000800-100-9274 ※24時間対応 ※通話無料
(インド国外)+81-3-4332-6868 ※24時間対応 ※有料
3 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、インド政府よりインド到着旅客に関する情報の提出が義務付けられています。ANAによれば、インドへの航空券を予約・購入された方は、出発の48時間前までに、必ずANAムンバイ支店予約担当に渡航に際し必要な情報の連絡が必要となるため、以下のANAからのお知らせを必ずご確認ください、とのことです。
(ANAからのお知らせ:各地域への入国条件変更/インドへ渡航のお客様へ)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200501/#immigration
4 日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討されている邦人の皆様におかれては、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する皆様へのお願い:当館ホームページ)
https://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/20200929_Coronavirus_j.pdf
また、以下のインド内務省入国管理局ホームページに、現在入国できる査証カテゴリーや査証取得手続き、事前の自己申告フォーム等の提出、入国後の自主隔離等、外国人の入国に関するインド政府のガイドラインが掲載されていますので御留意願います。
(インド内務省入国管理局ホームページ該当部分)
https://boi.gov.in/content/advisory-travel-and-visa-restrictions-related-covid-19-1
(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
=== 転載終わり ==
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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