プネーにも、サイクロン「(Nisarga)」の影響による厚い雲がかかり、夕方6時半ぐらいから大雨が降り始めている。
Cyclone Nisarga: Alert sounded in many rural parts of Pune district
沿岸部のムンバイーやコンカン(Konkan)ほどの影響はない見込みとしつつも、遮るものの少ない郊外部の集落には、サイクロンが最も接近する火曜日から水曜日にかけて、新型コロナウイルスの感染者を収容する医療施設などを中心に、強風などに対する警戒を呼び掛けている。
またプネーでは郊外部を中心に、3日から4日にかけて1時間に15.6ミリから64.4ミリの場合によっては激しい雨になる恐れがある。
気温はこの1週間の暑さから一転して低い状態が続く見込み。
ところで昨日は、夫の妹夫婦の結婚記念日だった。
義妹は2018年3月に、若くして最愛の夫を亡くしており、以来いろいろ思うところがあったようで住み慣れた町を離れ、プネーの、たまたま空いていた同じアパートの一室に引っ越してきた。
そのため普段から行き来は頻繁にあり、たいてい元気そうな様子ではあるものの、ふとしたきっかけで沈んでしまうことも多い。
特に亡き夫の誕生日など、何か思い出になる日がやってくると悲しみは深まるようで、昨日から元気がない。
このサイクロンは、そしてこの雨は、まるで彼女の心の声を代弁しているかのようだ。
大切な人の死を乗り越えるのに必要な時間はひとりひとり、異なる。
無力なわたしだが自分なりの方法で元気づけたいと思って、彼女を今年の5月末から今月1日までの日程で10日間ほど、日本旅行に招待していた。
航空券も昨年の10月までには手配してあったのに、コロナ禍の影響で予約したフライトがすべて欠航となってしまった。
人知れず、そのことで落ち込んでいたのだが、国際便が再開次第、そして日本の観光ビザが取れるようになり次第、再び航空券を取りなおして、彼女を必ず日本に連れて行くつもりだ。
なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※5月20日付けのメール、件名「サイクロン「ニサルガ(Nisarga)」に関する注意喚起」
●インド気象局によれば,大型のサイクロン「ニサルガ(Nisarga)」が,3日にマハーラーシュトラ州とグジャラート州との州境付近に上陸する見通しで,強風と降雨が予想されています。
●サイクロンが接近・通過する地域に居住・滞在している邦人の皆様におかれましては,事前に必要な備えをした上で,サイクロン接近時,通過時の不要不急の外出を控え,自宅等安全な場所で待機してください。なお,今後,進路,速度が大きく変わる可能性もあるため,今後の気象情報を御確認いただき,御注意ください。
在留邦人及び短期渡航者の皆様へ
インド気象局によれば、6月2日8:30現在、アラビア海で発達した低気圧がパンジム市の西約280キロ、ムンバイ市南南西450キロ、スーラト市の南南西670キロに12時間以内に強力なサイクロンに発達する恐れがあります。
サイクロンは、今後北から北北東に進路をとり、3日昼頃にマハーラーシュトラ州・グジャラート州境(Harihareshwar及びDaman)付近に上陸し、最大風速は100-110kmph(約30m/秒)に達すると予想されます。
インド気象局2日11:30発表の情報では、概況は以下のとおりですが,今後,進路,速度が大きく変わる可能性もあるため,今後の気象情報を御確認いただき,御注意ください。
【降雨】
・今後、24時間のうちに、コンカン及びゴア、カルナタカ沿岸部、MP、MH、マラトゥワダにおいて、弱い又は中程度の雨、局地的に強い又は非常に強い雨。
・コンカン北部(ムンバイ、パルガー、タネ、ライガド)及びMP北部において、弱い又は中程度の雨、ところにより強い又は非常に強い雨、また局地的に極めて強い雨(24時間で200mm以上)。
・コンカン南部(ラトナギリ、シンドゥドゥルグ)、ゴア、GJ南部(ヴァルサド、ナヴサリ、ダング、ダマン、ダドラ・ナガルハベリ、スーラト)において、弱い又は中程度の雨、局地的に強い又は非常に強い雨。
・6月3日に、MP西部で、弱い又は中程度の雨、局地的に強い雨。
【風】
・風は次第に強さを増し、6月3日の朝からは、マハーラーシュトラ(ライガド、ムンバイ、パルガー、タネ)の沖合及び沿岸で、秒速27.8から30.6mの強い風、ときに秒速33.3mの突風。6月3日の昼からは、ヴァルサド、ナヴサリ(GJ)、ダマン、ラトナギリ、シンドゥドゥルグの沖合及び沿岸で、秒速22.2から25.0mの強い風、時に秒速27.8mの突風、スーラト、バルーチの沖合及び沿岸で秒速20.8から22.2mの強い風、時に秒速25.0mの突風。
・上記以外のグジャラート南部、ダドラ・ナガルハベリの沿岸、カルナタカ沿岸部からゴアにかけての沿岸で、秒速13.9から16.7mの風、時に秒速22.2mの突風。
【高潮】
・サイクロンの上陸時、ムンバイ(沿岸から1から1.5km)、タネ、ライガドの低地において1から2m、ラトナギリの低地において0.5から1mの高潮が発生し、浸水の予想。
サイクロンが接近・通過する地域に居住・滞在している邦人の皆様におかれましては,事前に必要な備えをした上で,サイクロン接近時・通過時の不要不急の外出を控え,自宅等安全な場所に待避してください。
(ムンバイ地方気象局ウエブサイトRegional Meteorological Centre, Mumbai)
http://www.imdmumbai.gov.in/
(インド国家防災庁ツイッター:防災情報)
https://twitter.com/ndmaindia
(インド気象局ツイッター:気象情報)
https://twitter.com/Indiametdept
(水活用省中央水委員会ツイッター:洪水情報)
https://twitter.com/CWCOfficial_FF
(米軍合同台風警報センター(Joint Typhoon Warning Center)URL)
https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ===
今週の「Lockdown Gig」はこちら☆
☆毎週日曜日、インド時間午前11時から「Instagram Live」で開催☆
本日最も読まれている記事
1 購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 16 Sep 2019
2 インド人の平均寿命と、女性の伸び率鈍化 01 Oct 2019
3 プネー空港からも国内線の離発着が開始、初日は11便1,000人未満 26 May 2020
4 日本人と顔立ちがよく似た「セブン・シスターズ」北東部の女性、人種差別に立ち上がる 18 Mar 2017
5 「インド人の大部分は菜食」というステレオタイプに一石 09 Apr 2018