年々深刻化するベンガルールの交通渋滞は、救急車で病院へ搬送される患者にとって、文字通り死活問題となっている。
そこでカルナータカ州政府では13日、救急車が到着するまでの間、酸素ボンベや生理食塩水、基本的な救命医療器具などを携えた医療専門家が自動二輪車(バイク)で急行し、患者にいち早く救急措置を施すサービスの展開を発表した。
4月15日付NDTVが報じた。
同州によればこのサービスは、救急車の出動要請のあった患者のもとへ、最長でも20分でバイク医療サービスが駆けつけることを目的としている。
カーデール(Khader)州保健大臣は、このサービスについて「宅配ピザ屋が20分以内の配達を約束しているのに、『命を左右する10分』といわれる救命救急の現場で、これを達成できない論理はあろうか」と語っており、現時点ではまず、特に渋滞のひどい市中心部から、30台の「医療バイク」を試験展開している。
*Photo from SahilOnline News