テキサス大学アーリントン校で化学研究に取り組むインド系アメリカ人のプレンドゥ・ダスグプタ(Purnendu Dasgupta)教授が、分析化学の分野において優れた教育が評価され、2015年の「J・カルバン・ギディングズ賞(J Calvin Giddings Award)」という権威ある賞を授与された。
この賞は、分析化学の分野での専門能力開発や、画期的な実験方法の考案、影響力の高い教科書や論文の発表などに貢献した人物を評価する目的で創設されたもので、全米で権威あるものとして認識されている。
ダスグプタ教授は祖父の代に家族で米国に移住したインド系三世であるという。
受賞に寄せてダスグプタ教授は、8月にボストンで開催される関係団体アメリカ化学会(American Chemical Society:ACS)主催の全米シンポジウムでスピーチをすることになっている。
ダスグプタ教授は、飲料水中のヒ素濃度の環境に配慮した分析方法、大気中の重金属証跡の迅速な分析、女性や乳幼児の体内への栄養素としてのヨウ素、化学塩素酸の役割などの研究に加え、NASA拠出する、火星をはじめとする地球外の土壌を検査するためのイオン・クロマトグラフに関する研究にも携わっている。
*Photo from NDTV