インドの自動車メーカー、タタ・モータース(Tata Motors)が、フランス企業モーター・ディベロップメント・インターナショナル(Motor Development International:MDI)と7年越しに開発に取り組んできた、圧縮空気で走る車両、通称「エアポッド(Airpod)」がこの度、プロジェクトの最終局面を迎えていることを、インドのビジネス誌「ビジネス・スタンダード(Business Standard)」が報じた。
エアポッドは定員大人3人乗り、最高速度80キロまでを想定し、早ければ今年の下半期にも米系フランチャイズ企業「ゼロ・ポリューション・モータース(Zero Pollution Motors)」から発表される見込み。
圧縮空気で走行する車のコンセプト自体は新しいものではないものの、エンジン温度が低く燃料の燃焼がうまくいかないなどの問題が多くあり、大量生産による実用化は難しいと考えられてきた。
そこでタタ・モータースは長年をかけ、特にエンジン開発に力を入れてきたとしている。
プロジェクトの全容は依然として明らかとなっていないが、タタ・モータースでは、長期間にわたり困難に直面し通しのプロジェクトだけに、未来に変革をもたらす起こす力があるという信念で取り組んでいると説明している。
現在は圧縮空気エンジンの開発が大詰めを迎えている段階だという。