密猟により激減し、絶滅の危機に瀕しているベンガル・トラの頭数が、7年間で1411頭から2226頭まで回復していることを、インド環境省が明かにした。
NDTVほかメディアが報じた。
これで現在全世界のトラのうち7割がインドに生息することになる。
うち最も頭数が多かったのはカルナータカ州で406頭、次いでウッタラーカーンド州340頭、タミル・ナードゥ州229頭、マディヤ・プラデーシュ州208頭、マハーラシュトラ州190頭、ベンガル州スンダルバンス76頭などとなっている。
インド政府はこれまで、密猟者や国際的な密輸ネットワークの存在、そして生息地の損失による頭数の減少を食い止めようと、様々な対策を講じてきた。
20世紀初めには推定10万頭生息していたとされるトラの頭数は、伝統的な中国の医学で使用する薬の原料にされるなど乱獲され、2008年には1411頭まで激減し、インドをはじめ国際社会が強い危機感を募らせていた。