ナガランド州内で4カ所目、タバコとプラスチックを締め出した村

 

Posted on 02 Aug 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

写真は近所のスターバックス・コーヒー、コレガオンパーク店にて。テイクアウト用リッドがリサイクルペーパー製だった。



インドは決して小さな国ではないが、それだけに、州や市町村などの単位で、様々な施策が導入されているのが興味深い。
マハーラーシュトラ州プラスチック使用禁止令もしかりだ。

一方、2020年の東京オリンピックに向け、飲食店での全面禁煙をはじめ、都内をタバコの受動煙から解放しようと、在住外国人が主導し、多数の日本人も議論に関わっているFacebookページ、「Smoke Free 2020 Tokyo Olympics」を眺めたり、Twitter上などで交わされている熱い議論を見ていると、日本では全面禁煙カルチャーを広めることはなかなか難しそうだ。
一方のインドでは、飲食店や公共の場での喫煙は10年ほど前からとっくに禁止されている。

本日は、タバコとプラスチックの使用や持ち込み、そしてゴミの不法投棄を全面的に禁止している、ナガランド州のある村があることを、「Morung Express」の報道で知った。

Sishunu declared tobacco, plastic & waste free village - Morung Express

同州の州都、コヒマからわずか11キロに位置する、このシシュヌ(Sishunu)村では、2005年に制定された「マハートマー・ガーンディー全国農村雇用保証法(Mahatma Gandhi National Rural Employment Guarantee Act)」の下、上記のタバコ、プラスチック、そしてポイ捨てゴミの根絶に成功した。

シシュヌ村内では、タバコおよびその関連製品の販売、そしてオフィスや公民館、バス停、図書館などの公共施設での噛みタバコを含む喫煙が禁止されている。
違反者には「紙巻きタバコその他タバコ製品法(Cigarettes and Other Tobacco Products Act 2003)」に従って罰せられる。

ナガランド州はタバコの締め出しに非常に積極的に取り組んでおり、シシュヌ村は4番目の例となった。

またプラスチックは不法投棄の禁止と、廃棄時の仕分けを義務付けている。
同州では2018年中に、プラスチックゴミの根絶を目指している。
なお、同州では2015年時点で州内の道路建設を担う建設業者に、建設材として従来の瀝青(れきせい)炭にリサイクルプラスチックを使用することを義務付けている。

プラスチック材を利用した道路建設のメリットは、以前ASKSiddhiでも紹介している。

プラスチック禁止のマハーラーシュトラ州で、再生プラスチックを使った壮大な道路建設計画が始動





        



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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