3カ月ぶりに、ただいまインド。ただいま、プネー
Posted on 14 Jul 2018 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh
3カ月も日本にいるようだと、もはや、どちらに住んでいるのか分からなくなってきましたが、やはりしっくりくるのはインドにいる方の自分です。
※なんと成田空港では、先日「Bangera's Kitchen」のお食事会で出会ったばかりなのに、
すでに「心の友」となったSさんが、サプライズで見送りに来てくれ、うれしくて泣いた。
Sさんは10年以上前に1年ほど、プネーに在住されていたことがあり、
なんと仲良しのTちゃんを知っていた。
直前にデッキでコンビニ調達の天ぷらそばを食したばかりで、
歯にネギがついていないか一抹の不安を抱えながら撮ってもらった写真。
3カ月ぶりに戻ってきたインド。
様々な感情を胸に抱えて乗り込んだ、7月13日午後12時30分成田空港発ムンバイー行き、ほぼ満席の全日空(ANA)NH829機内は、なんと9割近く(超)の乗客をインド人が占めていた。
ほとんどがツアー客として日本を訪れていたグジャラート州在住のヒンドゥー教徒またはジャイナ教徒のベジタリアン(菜食主義者)だったと見え、慣れない飛行機旅行に大興奮、どう控えめに表現してもスムーズだった離着陸時には大げさに悲鳴を上げるわ(一部には、あの「衝撃に備える姿勢」を取っている方も...)、片時もじっとしていられず、シートベルトサイン点灯中なのに仲良しの友達の席に「遠征」しようとして客室乗務員さんに注意されるわ。
そして機内食が提供されると、何度も「これは菜食料理か」と確認するおじさま、おばさまたち。
そのくせ、どうやらノーマル(標準)ミールにしかつかなかったハーゲンダッツのアイスクリームをねだってごねる。
ANAよ、インド人のアイスクリーム好きを、まだ知らぬのか。
また、着陸寸前まで、お酒を何杯もお代わりしたり、ギャレーまで赴いてまで缶ビールを入手したりする、酒好きの人たちが目立った。
実は飲酒制限のあるグジャラート州在住者にこそお酒好きが多いので、地理的に同州からの乗客が多いと考えられるムンバイー便では、地上での制約が外れ、しかも無料で飲める上空で、ビールやワインはもちろん、ウイスキーなどのハードリカーをがぶ飲みしている光景をよく目にする。
わたしたちはエコノミークラス最後部の座席だったので、視界に広がるそうした光景と、全員日本人のフライトアテンダントさんが遠慮なく日本語でテキパキと指示を飛ばしている模様が耳に入り、ちょっとした機内エンターテインメントを楽しんでいる気分だった。
それにしても、ANA客室乗務員はなぜ女性しかいないのだろうか。
女性の制服が大人気のシンガポール航空すら、機内には少なくとも1名は男性客室乗務員がいる。
もしかすると、ANA客室乗務員は全員、警察官も顔負けの武術を備えているか、格闘技などの資格を持っていて、機内で乗客が酔っぱらって大暴れしたりしても、完璧に対応できるのかもしれない。
ムンバイー空港には定刻より早めの、現地時間午後5時25分(日本時間午後9時過ぎ)に到着した。
毎度の通り、入国手続きの係官にわたしの名前にインド名「Deshmukh」がついていることをおもしろがられ、マラーティー語でいろんな質問をされる。
こんな軽い会話が、旅の疲れを一気にほぐしてくれる。
荷物を確保して空港ターミナルビルの外に出ると、まだ午後6時過ぎなので明るい。
報道されていた通り、ムンバイーは大雨が続いていると言うのに、ムッとした100%近い湿度と熱気は健在で、汗が噴き出す。
迎えに来てくれていたシッダールタ会社の運転手、プラヴィンさんともスムーズに落ち合い(これは昨年、偶然にも帰国の途をともにしたRさんが教えてくれた「Premium Parking(プレミアムパーキング)」のおかげ)、懐かしいタタ・インディゴでプネーへ向かった。
途中の道路は帰宅ラッシュに大雨が重なり大渋滞で、エクスプレスハイウェイ(高速道路)にたどり着くまでに2時間以上はかかっていた。
結局、プネーの自宅に到着したのは午前0時を回っていた。
つまり、空港を出てから6時間もかかったことになる。
いつも思うのだが、到着時間によっては、せっかくだからムンバイーで1泊してからプネーに向かってもバチは当たらないんじゃないかな。
わたしは快適な車内でゆっくり休むことができたが、道中の運転を一気に引き受けてくれ、おまけに重いスーツケースをエレベーターのない2階の自宅まで運ぶのを手伝ってくれたプラヴィンさんには、頭が上がらない。
さて、現在のプネーの気候だが、モンスーン季独特の湿度はあるものの、ムンバイーと違って気温が低く、25度くらいか。
ましてや昨日までいた東京よりも格段に涼しく、パンカー(天井のファン)も不要なぐらいで、「寒い」と言っても差し支えない。
ぜひ、この(どの?)機会に、プネーへの避暑はいかが。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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