昨年12月29日の日本公開(インドでは2016年公開)から半年も経とうとする今、国内のバーフバリ熱は冷めるどころかますます過熱しているように見える。
4月にはラージャマウリ(S.S. Rajamouli)監督とショーブ・ヤールラガッダ(Shobu Yarlagadda)プロデューサーが来日して東京での「絶叫上映」に参加し、また文学系雑誌「ユリイカ」をはじめとする様々なメディアのインタビューを受けた。
そして今月28日には作品の主な登場人物のひとりであるクマーラ・ヴァルマ役を演じ、日本のマヒーシュマティアンたちの絶大な支持(人気)を得ている俳優のスッバラージュ(Subbaraju)さんが「緊急来日」するということで、「マヒーシュマティ王国」界隈は再び熱狂的なフィーバーに沸いている。
「Deccan Chronicle」紙ではスッバラージュ氏緊急来日について伝える記事の中で、「日本のファンは、スッバラージュ(Subbaraju)が『Baahubali 2(バーフバリ 王の凱旋)』で演じたクマーラ・ヴァルマ(Kumara Varma)に一目で恋し、熱い視線を送っている。(90年代末に日本で公開され大ヒットした『ムトゥ 踊るマハラジャ』で主演し、日本のファンの心を掴んだ)ラジニカーント(Rajinikanth)に匹敵する熱狂だ」と表現している。
Japanese fans make Baahubali dreamier: Subba Raju - Deccan Chronicle
今回のスッバラージュさん緊急来日は、ラージャマウリ監督とショーブ・プロデューサーが4月の来日時に参加した絶叫上映で、「クマーラ・ヴァルマ」への声援がひときわ大きかったことを受けて送り出したものという。
スッバラージュさんは来日を控えた同紙の取材に対し、次のように述べている。
「私の俳優人生の中でもとりわけ指折りの興奮を覚えている。『バーフバリ』に関わってきたこれまで、ずっと夢のような時間を過ごしてきたが、日本のファンからこれほどの愛と賛辞を受けるとは、ますます信じられないような気持ちだ。」
なお少し前となるが、「The Times of India」電子版でも、日本での公開100日目を報じる記事の中で、日本におけるスッバラージュ人気をインスタント・メッセンジャー「LINE」のステッカーが販売されていることを例に紹介している。
Kumara Varma-inspired emojis are a rage in Japan; Subba Raju is overjoyed! - Times of India
これについても、スッバラージュさんは次のように喜びの言葉を寄せている。
「私にとってうれしい驚きだ。日本のファンたちの愛を心からありがたく受け止めている。映画(に出演すること)のすばらしさは、想像もつかなかったところからも評価を受けることがあり得るということだ。(クマーラ・ヴァルマは)もちろんインドでも人気があるが、日本での賛美にはとても値しないだろう。」
「クマーラ・ヴァルマ」の名場面が、遠い国日本でLINEステッカーのモチーフになっていることについて、スッバラージュさんは「正直に言えば少し不思議な感じはしている。実際には『バーフバリ』の(日本での)公開後、来日への誘いを何度も受けている。遠い国から、私の演技を評価してくれている人たちがいることを知って非常にうれしく、早い段階で訪問できればと願っている」
なお、スッバラージュさんは昨日から、しろねこさんの描いたファンアートにわたしが簡単な英語をつけてツイートした内容をリツイートしてくださったり、そのアートを受けたものと見られる返しツイートをしてくださったりと、ちょっと遊んでくださったので、わたしはまたしてもツイッターから離れられなくなってしまった。
こちらのツイートは、
こちらをリツイートしてくださった上での受けと考えられる。
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なお、「渋谷交差点にて」とのツイートに絡んだ、このような返信にも、
いちいち「いいね」をつけてくださる、優しいお方。
そしてスッバラージュさんは本日、無事に来日されたようだ。
くつろがれているオフの姿を見て、わたしはもはや恋に落ちてしまいそうだ。