今年のモンスーン、今後3日以内にケーララ州に到達か
Posted on 27 May 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
どこからともなく、「Lagaan」の「Ghanan Ghanan」が聞こえてきます。
プネーでよく出かける先のひとつに気象局(India Meteorological Department:IMD)がある。
うだる暑さにインド亜大陸がもだえ苦しむ中、そのIMDが「ケーララ州に今週にもモンスーン到達」との予報を出している。
「The Times of India」が報じたところによると、アフリカ大陸を起源とする南西モンスーンは、すでにアンダマン海に到達している。
Monsoon likely to hit Kerala in 4 days: IMD - The Times of India
モンスーンは今後3日以内(※記事の公開時点では4日以内)にケーララ州に到達、予報が当たれば平年より3日早い到来ということで、記事についたコメントで「100ドル(「100 bucks」となっていたけど100ルピー?まさかね...)払うから、早くデリーに来てくれよ」という、インド国民ならびにインド在住者の心の叫びが聞こえてくるようだ。
IMDによると、今年のモンスーンは動きが速く、6月14日までにはインド中部、東部、そして北東部に到達する可能性があるとしている。
さらにIMDでは、5月31日から6月第1週ないし6月前半までは、赤道に沿って東に向かって大気循環活動が移動する「マッデン・ジュリアン振動(MJO)https://ja.wikipedia.org/wiki/マッデン・ジュリアン振動」の影響によりモンスーンが活発化し、インド中央部に良好な降雨が見込まれるとしている。
ジャパンナレッジで「マッデン・ジュリアン振動」について引くと、「デジタル大辞泉」に以下の記述がある。
「(引用開始)赤道上空で、対流の活発な領域が30~60日周期で東へ移動していく現象。数千キロメートルに及ぶ積乱雲群がインド洋から太平洋上へと移動し、局地的に強い降水をもたらす。名称は、マッデンとジュリアンによって発見されたことから。赤道季節内振動。(引用終了)」
IMDではMJOとモンスーンが相乗効果により比較的目立った影響を及ぼし合うことで、降雨地域がケーララ州から一気に北に押し上げ、6月7日までのあいだにラクシャディープ、アンダマン、ニコバル諸島、そしてオディシャ州と西ベンガル州に、平年以上の降雨があると予報している。
マハーラーシュトラ州でもモンスーン季の降雨量が死活問題であり、今年も祈るような気持ちで見守っている。
映画「Lagaan」(2001年)より
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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