マハーラーシュトラ州で今年4月から段階的に導入が始まったプラスチック使用禁止令。
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今後、消費者や製造業者から収集した大量のプラスチックの行方はどうなるのか。
その答えのひとつとして、「5万トンのプラスチックから1万キロメートルの道路を建設する」という壮大な計画があることを、「The Times of India」電子版が伝えていた。
50,000 tons plastics to pave 10,000 km roads - The Times of India
マハーラーシュトラ州では、この取り組みにより道路建設1キロメートルあたり20万ルピーもの費用削減ができると期待している。
プラスチックは、溶融すると路面を油性コーティングする性質を生かし、同様の効果からアスファルトを固る材料として用いられているビチューメンの代わりに混合される。
道路建設に使用できるプラスチック素材としては、プラスチック袋やカップ、発泡スチロール、またラミネートも含まれるという。
再生プラスチック道路の利点は、耐水性が高いため従来の工法による道路よりも寿命が長くなり、かつメンテナンス費用が削減できることなどを挙げている。
さらに穴も開きにくく、はまた、通常の道路よりも耐荷重性に優れていることも分かっているという。
実はマハーラーシュトラ州では2017年から、再生プラスチックをタールに混合することで強度を高める実験的な道路建設を、ショラプール(Solapur)、アクルージ(Akluj)、マレガオン(Malegaon)、サタラ(Satara)、デュレー(Dhule)、サングリ(Sangli)、コラプール(Kolhapur)などの地域、総延長1,000キロメートルですでに試行しており、5,000トン以上の再生プラスチック廃棄物が使用された。
なお、再生プラスチックを利用した道路建設は、3年ほど前からオランダのロッテルダムで既に試行されている。
参考記事:
【レポート】ペットボトルなどの再生プラスチックで造る道路を、オランダの会社が考案 - Autoblog
未来のハイウェイは、ペットボトルでつくられる - Wired
アスファルトを置き換える廃プラスチック製道路 PlasticRoad、ロッテルダムでテスト予定 - Engadget