セブン・シスターズの豊かな文化と、福岡のマニプリたち
Posted on 25 Apr 2018 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
写真は「ナマステ福岡」への出店時、ナガランド州ディマプール出身者が差し入れしてくれた、おいしいナガランド家庭料理をご自身が売るプレートに盛り付けながら、「あの手帳」に熱心にメモする小林さん。
本日の「The Better India」を眺めていたら、ミャンマー寄りのインド北東7州を網羅した旅行商品を専門に扱う旅行会社が作成した、可愛らしいマップが紹介されていて心惹かれた。
These 7 Illustrated Maps Beautifully Showcase Northeast’s Vibrant Culture - The Better India
「セブン・シスターズ」と呼ばれるインド北東7州がそれぞれ持つ独特の文化は、人々を魅了してやまない。
今月初めまでの2カ月超に及ぶインド全土旅でプネーにも訪問され、4月21日と22日の「ナマステ福岡」にも出店された、インド食器・調理器具販売業「アジアハンター」の経営者、小林さんが、その旅の途上でアッサムやナガランドを訪問され、現地ならではの食を堪能されており、その臨場感あふれるリアルタイムなSNS投稿を通じて、わたしもセブン・シスターズの豊かな食文化に高い関心を寄せるに至ったひとりだ。
先日の「ナマステ福岡」では、ともに「インド観光案内ブース」を手伝った留学生のVさんがマニプール州インパール出身者であることを知り、いろいろな質問をして、スマートフォンに保存されていた郷土の風習がよく分かる写真を見せてもらいながら興味深い話を伺った。
特に、彼の従姉妹のものという結婚式の様子を撮影した写真を見せてもらうと、鮮やかな赤や黄、緑などの色合いを使うマハーラーシュトラ州の婚礼衣装とは異なり、花嫁と花婿だけでなく、その家族も全員が真っ白な民族衣装に身を包んでいたのが印象的だった。
食事の写真や調理風景もたくさん見せてくださった。
Vさんは、他のマニプール(主にインパール)出身留学生と福岡でルームシェアして生活しており、できるだけ慣れ親しんだ故郷の料理を工夫しつつ自炊して食べているという。
例えば鶏を使った料理では、部位ごとの切り身では忠実な味が再現できないので、1羽丸ごと近所のスーパー「サニー(福岡市内各所にあるスーパーマーケットチェーン)」で買ってくると言っていた。
「サニー」の店員さんにとっては、定期的に鶏を丸ごと買いに来る人たちとして、すっかり顔なじみとなっていることだろう。
なおVさんによれば、福岡からマニプールへのアクセスは、インパールへの直航便が発着しているデリーやコルカタを拠点とするのが便利だという。
詳しい食事風景については、さすが「ナマステ福岡」に出店するだけでは飽き足らず、実際に福岡のマニプリたちに家庭料理をリクエストして彼らの寮まで食べに行ってしまった小林さんのFacebook投稿が詳しい。
なお、冒頭に挙げた地図を作成したセブン・シスターズ専門旅行会社のページはこちら。
Greener Pastures
フォトギャラリーがすばらしい写真で充実していて、眺めているだけでも行きたくなる。
マニプールと言えば先日、コモンウェルス・ゲームズの豪ゴールドコースト大会で金メダルを獲得したマニプール出身ボクサー、メアリー・コムを描いたプリヤンカー・チョープラー(Priyanka Chopra)さん主演「Mary Kom」でも、衣装や食生活などから現地の風習を垣間見ることができた。
おめでとうメアリー・コム金メダル、そして映画「MARY KOM」を鑑賞 - ASKSiddhi
3月のアジアハンター小林さん来プネー時のレポートは、こちらから。
今年のヒンドゥー新年グディ・パドワには、東京からとびきりの来訪者 - ASKSiddhi
「ナマステ福岡」出店を終えた小林さんは、現在「ナマステ浜松」出店に向けての移動中で、その道中も片時も気を緩めることなく飽くなき南アジア料理店探訪を続けておられる。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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