国内83言語を自習できるポータル「バーラタヴァニ」
Posted on 16 Dec 2017 22:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
学ぶべき言語がこんなにもあるのに、いまだにマラーティー語で手間取っています。
無数の言語が使用されていることで有名なインド。
一説にはその数は、1,500語にも細分化されているという。
そんなインドにおいてはごく一部になるが、83種類の国内言語を自習できるポータルサイトが、この度新たに開設されたことを、「The Hindu(ザ・ヒンドゥ)」電子版が伝えていた。
Bharatavani portal offers digital dictionaries of vanishing Indian languages - The Hindu
消滅の危機に瀕する国内各言語の保護を推進しようと、人材育成省(Ministry of Human Resource Development)が主導し、カルナータカ州マイソールの中央言語文化研究所(Central Institute for Indian Languages)が制作した「バーラタヴァニ(Bharatavani)」では2016年から、ポータルサイト上はもちろん、スマートフォン用アプリも配信しており、世界中の誰もがインドの豊かな言語を学ぶことができるようになっている。
ユネスコによれば、「消滅の危機に瀕する」インド言語は191語にものぼっている。
このためポータルサイトでは、カーシ語(Khasi、メガラヤ州)、ガロ語(Garo、同)、ホー語(Ho、西ベンガル州)、イムチュングレ語(Yimchungre、ナガランド)など、使用人口のごく小さな言語も含めて、対話型ビデオや各言語の歴史、詳細な研究論文などを紹介、学べるようにしている。
現在、徐々に対応言語を増やしており、まもなく100言語を超える。
言語学の専門家によれば、指定外の言語を話すコミュニティ出身の子供たちが、学校になじめなかったり、嫌がらせを受けたりし、結果として開発の遅れや貧困の連鎖に繋がっている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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