※写真はポルトガル鉄道の列車。リスボンのベレン駅高架より。
遠くて遠い国、インド。
多くの日本人にとって、この国はまだまだそうした印象なのだろう、ということを、一時帰国するたびに痛感している。
そんなインドでは、列車の切符がスマートフォンのアプリから買えるようになっている。
あのインド鉄道の切符が、である。
「The Better India」が伝えた。
Now, Buy Your Ticket at the Railways Counter With a Few Clicks on Your Phone - The Better India
これはキャッシュレス化を進めるインド決済公社NPCI(The National Payments Corporation of India)が昨年4月に導入したUPI(Unified Payments Interface:統合決済インターフェース)を利用した仕組み。
12月1日より、利用者は、あらかじめ銀行口座と連携しておいた「Bharat Interface for Money(BHIM)」アプリから列車の座席予約と切符の購入ができるようになっている。
情報技術大臣も自らのTwitterアカウントで宣伝している。
ちなみにこのアプリはインド国内の銀行口座と紐づくことになるため、海外からの旅行者もクレジットカード情報などを登録して利用できるか否かは不明である。
「アプリで楽々決済」が、色々な意味で圧倒的な破壊力を持つ存在感を持つインド鉄道の切符予約にいち早く導入されているところは、パソコンよりもスマートフォンの普及の方が爆発的だったインド国内のインターネット事情を物語っている。
少し話はそれるが、個人的には夫の姪たちも含めて、若い世代は急速にパソコンを使う習慣が薄れつつあり、そんなインドにおける今後のテクノロジー動向に注目している。
インドにおいても、パソコンを使えることが特殊技能になりつつあるのかもしれない。