インドで子どもの権利奪還と保護のための活動に取り組み、今年のノーベル平和賞受賞者となったカイラッシュ・サティヤールティ(Kailash Satyarthi)氏は10日、ノーベル賞創始者であるアルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel)の命日に合わせノルウェーのオスロ市庁舎で開催された授賞式に寄せて、「すべての子供は自由である」と宣言した。
インド・アジアン・ニュース・サービスその他が報じた。4
この30年以上に渡り、NGO団体「バチパン・バチャオ・アンドラン(Bachpan Bachao Andolan)」を通じ、インド全土で奴隷労働同然の扱いを受けてきた子供たち、実に8万人以上の解放と支援に取り組んできたサティヤールティ氏。
その受賞演説では、次のように述べている。
「私の人生の唯一の目的は、すべての子供が例外なく自由を享受するために尽くすことである。寺院、モスク、教会、その他一切の祈りの場において、子供たちの夢を手助けする余地がないという訴えを受け入れない。これまで解放してきた子供たち一人ひとりの笑顔の中に、沈黙の音、無垢の声、そして神を見てきた。グローバルに発展し続ける現代の世界から、たとえ1人でも子供が取り残されることがあってはならない。私は現時点で取り残されている数百万の子供たちの声を代表する。ともによりよい世界を創るために働きましょう。」
カイラッシュ・サティヤールティ氏のスピーチ全文は、
こちらから(YouTube)