遅まきながら「フェロー・アカデミー」実務翻訳通信講座基礎コースをインドから受講開始

 

Posted on 02 Feb 2017 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

昨年ごろ、「KEEP CALM AND---」というフレーズが英語圏で流行していましたが、今のわたしの状況はまさに「KEEP CALM AND STUDY FROM BASIC」です。



今月から実務翻訳の基礎から勉強すべく、早起きして翻訳学校「フェロー・アカデミー」の通信講座「実務翻訳<ベータ>速習コース」に取り組んでいる。

国内の受講生の場合は、「進研ゼミ」方式で教材が一定のタイミングで自宅に届くことになっているようだが、海外在住者は自動的に「速習コース」に振り分けられるので、1月末に教材一式がど~んと、EMSではるばるプネにやってきた。
すべての教材がすでに手元に揃っている以上、スケジュール管理は自分次第、という緊張感がある。
翻訳者としての時間管理術が試される時だ。
全講座12課題すべてを、およそ半年以内に提出したら、このコース受講修了の認定証がもらえる。

わたしはできれば3カ月以内に受講を修了して、次のコース「実務翻訳コース ベータ応用講座」に進みたいので、まだ暗い早朝の1時間を勉強に当て、計画的に進めることにした。

第1課は「因果・相関」。
いろいろな文書に頻出する単語、また反対にあまり見たことのない単語を、関係性から読み解いていく技術を学んでいる。
課の最後には、学んだ知識をもとに自らが作成した訳文をインターネット経由で講師のもとに送信し、添削してもらうという仕組みだ。

勉強嫌いのわたしだが、日々の実務に直結しているので正直に言って大変おもしろく、テキストを読み込み、英英辞典で意味を調べ、例文を書き写してせっせと参考にしている。
もちろん、自分の作成した練習問題の訳文と、模範解答とのあまりの差に、「今まで何やってきたんだろう」という落ち込みや焦りもないことはないが、楽しさのほうが圧倒的に勝り、こんなことなら、もっと早くに始めておけばよかったと少し後悔した。
まぁ、気づいた今がベストだと言い聞かせている。
これをきっかけに、勉強嫌いのくせに長年の夢だった生涯学習の習慣をつけたいという野望すら抱いている。

翻訳者として仕事をするようになって今年で14年目、フリーランスとして独立して5年目。
これまで自己流で試行錯誤しながら、業務に取り組んできたところがある。
しかし昨年ごろから、このまま何の蓄積もないままキャリアだけが長くなっていくことに、漠然とした危機感を抱くようになった。

フリーランスの宿命は、自分に対する研修は自分の経費で投資しなければ、誰も面倒をみてくれないということにある。
すなわち、錆びついた道具を使い続けるのも、日々磨きをかけて万全の体制に整えるのも、完全に個人の自由(フリー)だ。

気づいたのが遅すぎるかもしれないが、そんなわたしでも、このような通信講座という学びの手段に、インドに住んでいながらにして手を伸ばせることを、とても幸運に思う。

受講のもようは、自らを鼓舞するためにも、これからも定期的にリポートしていきたい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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