ムンバイーの「Wasabi by Morimoto」が20周年

 

Posted on 10 Sep 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

なんと「Zomato」にも掲載されていたので見てみたら、「Omakase」ノンベジ(非菜食)コースが1人前1万1,150ルピーだって。



ムンバイーで最も格式ある高級ホテル、タージ・マハル・パレス(Taj Mahal Palace)には、知る人ぞ知る日本料理店「Wasabi by Morimoto」がある。
今年で開業20年ということで、そういえばオープン当初、プネーに住む日本人同士でタクシー(というか駐在員さんたちの社用車)に分乗して食べに行くツアーがたびたび企画されていたっけなと、時の流れの速さに圧倒されている。

Japanese restaurant Wasabi completes 20 years in India, ‘Iron chef’ Masaharu Morimoto calls it the trickiest market

わたしは「寿司1人前が3万ルピー(か3万円だったのか)」という真偽もわからぬ情報にすっかり怖じ気づき、いまだに体験したことはない。

この、(あくまでわたしにとっての)都市伝説になっている「Wasabi by Morimoto」は、あのリライアンス・グループ(Reliance Group)のアムバニ(Ambani)家はじめ、ディーピカ・パードゥコーン(Deepika Padukone)氏、ランヴィール・シン(Ranveer Singh)氏、カリーナ・カプール(Kareena Kapoor)氏、ランビール・カプール(Ranbir Kapoor)氏などのセレブたちがひいきにしていることでも知られる。
また店内では、(同ホテルの経営者でもある)タタ(Tata)グループのラタン・タタ(Ratan Tata)会長が、(ホテル向かいに建つ)インド門(Gateway of India)まで眺望できる一番奥のソファ席に腰掛けている姿を、よく見られるそうだ。

同店を手がける森本正治氏は、実は野球選手になることを目指していたが、肩の怪我によりキャリア転向して寿司職人になったことも、この記事で初めて知った。

しかもムンバイーの「Wasabi」は、同氏が米フィラデルフィアに第1号店を(2001年に)開業したわずか3年後にオープンしていたとあり、今や国内各地で(なんちゃら)寿司ブームに沸く中、ずいぶん先見の明があったんだね。

現在は23か国でレストランを運営する同氏は、まもなく同じムンバイーのやや北に位置するバンドラ(Bandra)のタージ系ホテル、ランズ・エンド(Taj Lands End)にも新店を開業する計画がある。

菜食主義者が多い土地柄、しかも20年前と言えば材料の入手や調理環境は、今とは比較にならないほど困難の連続だったことだろう。
それでもムンバイーで愛され続けているお店の存在は、ほぼ同じ月日をプネーで過ごしてきて、この先もこの店で食事できる日が来るか分からない、ぺーぺーなわたしにとっても、大いに勇気づけられる(まぁ森本さんは常駐されていないだろうけど)。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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