この1年ほどは節約のために買い控えてはいるものの、インド製スローファッションに魅せられるようになってから、いわゆるファストファッションからは距離を置いている。

しかし、時にプチプラのTシャツなどを求め「Myntra」（「インドのZOZO」とひそかに呼んでいる）をのぞいてみると、パンジャービースーツからジーンズまで、実にバラエティー豊かでおしゃれなアパレルがあふれ、選びきれないほどだ。
実際に、プネーの今どきおしゃれさんが集うショッピングモールや学生街を歩けば、セットアップやひねりの効いたトップスなど、ファッション誌からそのまま出てきたかのような、スタイリッシュな服装に身を包む人々が急増している。

そうした、おしゃれレーダーが研ぎ澄まされつつあるインド都市部の若者たちの物欲を、ますます刺激しそうな話題を見つけた。

Mukesh Ambani challenges Ratan Tata in affordable fashion race with help of...

アジア一の富豪ムケーシュ・アンバニ（Mukesh Ambani）氏が率いる小売業、リライアンス・インダストリーズ（Reliance Industries）が、中国のEコマース大手「Shein（シーイン）」に目を付けている。

ファストファッション市場では現在、タタ（Tata）財閥系グループ「Trent Ltd.」のファストファッションブランド、「Zudio」が優位に立っている。
同社によれば、今年の売上高はコロナ前の水準と比較して3倍、純利益は12倍に急成長した。

一方、過去1年間で小売部門に20億ドル以上を投資してきたリライアンスも、シーインと提携することでファストファッション市場の支配を取り戻したい。

「シーイン」は2020年、国境紛争によりインドで禁止され撤退、再進出の準備を進めている。
リライアンスはZudioに対抗するため、すべての商品を999ルピー（12ドル）以下で販売する「Yousta」というブランドを立ち上げているが、結果はふるわない。

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