※24年前、ウィリアム王子の母である故ダイアナ妃が座った場所と
同じ構図で写真を撮ってもらうケンブリッジ公爵夫妻
(Photo from Huffington Post)
英国のウィリアム王子とキャサリン妃が、駆け足だったインド&ブータン公式訪問の日程を本日終えた。
いったんブータンを訪問した夫妻が、わざわざインドに戻って来てまで締めくくりとして向かった先は、インドの象徴的存在であるタージマハル廟。
この廟は、栄華を極めたムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーン(Shah Jahan)が、愛する妃ムムターズ・マハルの死を悼んで建てた、まさに「愛の象徴」とも言うべき霊廟だ。
英国王室の諸事情に、わたしはあまり詳しくないのだが、実はこの場所はロイヤルファミリーにとって、いわくつきの特別な意味があったようだ。
William And Kate Lovingly Recreate Princess Diana’s Iconic Taj Mahal Photo
今回、夫妻が仲睦まじそうに微笑みながら腰掛けた、まさにそのベンチで24年前、ウィリアム王子の母であり、その美貌からアイドルのような存在として愛された故ダイアナ妃が、たったひとりで寂しそうに座る写真が撮影されたのだった。
当時、既に故ダイアナ妃とチャールズ皇太子との不仲説が囁かれており、しかもこの時はチャールズ皇太子も一緒にインドを訪問していたにも関わらず、「愛のモニュメント」を一人で訪れたダイアナの姿は、「孤独でかわいそうなプリンセス」とのスキャンダラスな印象を世界中の人に植え付け、以来このベンチは写真とともに有名になり、「レディ・ダイの椅子(Lady Di's Chair)」と呼ばれるようになっていたという。
ただしウィリアム王子の「側近筋」によれば、くだんの写真の件は実際には「記憶に薄」く、タージマハルへの訪問は「家族の新しい思い出を作りたかった」からだったとのこと。
何はともあれ、ご夫妻のインド訪問中は、エレガントでキュートなキャサリン妃の豊かな表情や、色鮮やかな服装、時に「王室カジュアル」とも言うべきスタイルを、ウェブ上で楽しませていただいた。
インドではムンバイ、デリー、カジランガ国立公園(Kaziranga National Park)などを訪れ、ブータンでは首都ティンプーで、同じくアジアを代表する若き美男美女ロイヤルカップルとして有名な国王夫妻と交流した。
写真は、ケンジントン宮殿公式ツイッターから、楽しむことができる。
Kensington Palace Twitter
故ダイアナ妃がひとり、どこか寂しげに座る写真(Photo from the Wall Street Journal)
新しい家族の写真(Photo from the Wall Street Journal)