プネー県内トップ10校でのトランスジェンダー学生在籍数は

 

Posted on 09 Dec 2023 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

教育は、未来へのパスポートでもあります。



プネー県には537名のトランスジェンダーが有権者として登録されているとの記録がある一方、高等教育におけるトランスジェンダーの学生数は不在または極端に少ないことが分かっている。

Trans students in higher education: low numbers, non-existent facilities in Pune’s institutes

今月5日、マハーラーシュトラ州政府教育省は、州内すべての国公立大学について、トランスジェンダー学生の高等教育費用を政府が負担すると発表した。 

具体的には県内の上位大学10校のうち9校で、トランスジェンダーのカテゴリーに所属する学生の数はゼロであり、大学関係者らは、これまでトランスジェンダーの学生が入学した記憶はないと述べている。
唯一の例外は国立プネー大学(Savitribai Phule Pune University、SPPU)で、 プネー、アフマドナガル(Ahmednagar)、ナシック(Nashik)の各キャンパスや関連カレッジに、合計41名のトランスジェンダー学生が在籍している。

インドの「教育の中心地」と呼ばれているプネーがこの現状では悲惨であるとの見解だ。
今回調査対象となった高等教育機関は、COEP Technological University、Gokhale Institute of Politics and Economics、IISER、SNDT University、Bharati Vidyapeeth University、および前述のSPPU系Fergusson College、SP College、Modern College of Arts, Science and Commerce、およびBMCC(Brihan Maharashtra College of Commerce)となっている。

LGBTQ支援団体MISTの所属コンサルタントは、「トイレの不備を言い訳に挙げる学校が多いが、それよりも住居問題が深刻だ。当事者らが賃貸住宅や学生用の下宿を見つけるのはほぼ不可能である一方、大学側には寮の用意がない。また就職先のあっせんもサポートが十分とは言えず、自立につながらない」と指摘する。

同団体によると、トランスジェンダーの多くは理解のない家族から逃れてきていたり、生活のために仕事を必要としていたりして、不安定な境遇にあるため、他の学生よりも手厚い支援が不可欠である。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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